1年以上前の話になりますが、「朝にオススメの音楽」というエントリーで、私が通勤時に聴いている音楽を紹介したことがあります。

そのときは Guns n' Roses という、朝の陽射しにはとても似つかわしくない音楽を紹介しました。
「古くね?」
という向きもあろうかと思いますが、「Guns n' Roses は永遠です」という力強い言葉を、先日 Twitter 上で頂いたこともあり、相変わらず Slash のギタープレイとAXLの声に痺れながら会社へと向かっています。

なぜそんなことをまた書いているのかというと、「通勤 おすすめ 音楽」というような検索ワードで、このBlogに辿りつかれる方が相変わらず多いのですね。
そのような方はきっと、
「んだよ!朝からガンズなんて聴きたくねーよ!」
などと心の中で舌打ちの一つもしながら、Googleの検索画面に戻っていかれているのでしょう。

そこで今日は、もう少し違う音楽も紹介してみようかと思います。


私は通勤時、たいてい2種類の音楽を聴きます。
一つ目は電車の中で本を読みながら聴く音楽。
二つ目は前回ご紹介した、会社の最寄駅から会社に着くまでの間に聴く音楽。

後者は前回書いたところですので、ほかにもガンガンのハードロックをご紹介したい気持ちをグッとこらえたいと思います。
そこで今日は前者、静かなほうの音楽を紹介したいと思います。

これはまず絶対条件として、周囲の迷惑にならず、かつ、読書の邪魔にもならない音楽である必要があります。
間違えてもジャーマンメタルなどであってはいけませんし、イヤでも歌詞が耳に入ってくる、例えば武田鉄也の「声援」のようなものであってもいけません。

あくまで静かで、しかもBGMに徹してくれるような音楽である必要があります。
とはいえ「静かであれば何でもよい」、というものでもありません。
これから仕事に行こうというのに、例えばショパンの「別れの曲」だとか、Simon&Garfunkelの “Sound of Silence”などを聴いていたのでは、朝から切なくなること必至です。

やはり通勤時には、
「静かながらも力が湧いてくるような爽やかな音楽」
というのがぴったりハマるのではないかと思います。

余談ですが、先日通勤電車の中で、Bruce Springsteen のライブ映像をずっと観ている方がいらっしゃいましたが、これも違う意味でやはり、真夏の通勤電車には相応しくありません。車内の温度が上がります。

そんな私がお勧めしたいのがこれ。

レイト・フォー・ザ・スカイレイト・フォー・ザ・スカイ
(2005/09/21)
ジャクソン・ブラウン

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Jackson Browne の "Late for the sky" です。
1曲目のイントロからして、「静かながらも力が湧いてくるような爽やかな音楽」という基準にぴったりです。
彼のアルバムであれば、ほかにも
The Pretender
Running on Empty
あたりが、通勤時にピタリとハマります。

例えば、「疲れているけれど、ここを乗り切らねば!」
という日には、"Running on Empty" が、弱った心と体を励ましてくれます。
特にこのアルバムの最後のほうに収録されている “The load out” は、ピアノの美しいメロディと Jackson Browne の切なくも力強い歌声が心地よいです。
個人的に残念なのは、この曲にたどりつく前に、会社の最寄駅に到着してしまうことですが、そこはまあ、何曲か飛ばすなどして、何とかうまくやるしかないでしょう。

上記3枚のアルバムはいずれも、通勤時に限らず絶品ですので、もし聴いたことがないようであれば、是非聴いてみてください。

それ以外にも、以下のようなアルバムを「朝にオススメの音楽」として推薦しておきたいと思います。

"LAYLA and Other Assorted Love Songs" Delek & Dominos
誰もが知っている「いとしのレイラ」までは割と静かで、読書の邪魔になりません。

"Ziggy Stardust" David Bowie
間違えても世界を売った男は、朝に聴いてはいけません。ブルーになります。

"Language of Life" Everything but the girl
このアルバムも朝にぴったりなのですが、最後の曲で泣いてしまう可能性があります。

"On and On" Jack Johnson
会社と反対行きの電車に乗って、海に向かってしまわないように注意が必要です。


以上、思いつきで書いてみました。