風にころがる企業ホーマー

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カテゴリ: 経営

昼休みが終るまでの5分間でどこまで書けるか挑戦!

日本経済新聞のニュースサイトは、お金を払わないとごく一部しか読めないようになっているのはご存知のとおり。
ですのでBloombergのニュースをリンクします。

これだけでは詳細はわからないと思いますので軽く補足。
楽天がこれまで提供してきた「楽天市場」というインターネットモールを提供するというビジネスから、物流まで自社で抑えてしまうビジネスに舵を切った、ということのようです。

これを捉えて、「アマゾンへの挑戦状」などというふうに騒がれているようです。
現に、千葉県市川市に物流センターを設置したり、運送業者と提携したりという手法は、アマゾンと同様のようです。
楽天はさらに、トイレットペーパーなどの日用品を最安値で提供し、しかも即日配送可能とすることを目指すそうです。

これだけ聞くと、「おおスゴイ、それは便利だ!」と思ってしまいそうです。

さて、私が書きたかったのはそんなことではなく、アマゾンと楽天のコア・コンピタンスの違いです。
アマゾンは膨大な顧客情報とその顧客の趣味嗜好という強力なデータベースを持っているわけです。
それもあり、アマゾンで買い物をするのはとても楽しい。

一方の楽天はお店が乱立していて、ちょっとした買い物をするには少々見づらく、またノイズが多いのが個人的には気になっているところです。
(もちろん今後、各お店が前面に出てくるのか、楽天がそれらを見やすくまとめるのかという、サイト構築方法は検討されるのでしょう。)

つまり楽天はショップを取り込んで「場を提供し、集客すること」で勝負してきたのに対し、アマゾンは「顧客の情報をダイレクトに収集して、顧客の嗜好に合ったものをオススメする」という方法で勝負してきたのです。

ここをどう捉えるか、が勝負の分かれ目なのではないかと思ったのですが、時間がなくなったのでさようなら。
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今の勤務先に入社してもうすぐ2年になります。

入社したばかりの頃は会社がバタバタしていた時期でもあったので、その頃は1日20回くらい、社長に呼ばれて意見を求められたりしていました。

その後も法務マターについては、いつも「hiroさーん、ちょっと来てー」と呼ばれて意見を求められてきました。
しかしこの1年くらいはその領域を超えて、明らかに経営に関することまで「君はどう思う?」という質問を投げかけられます。

たいていの場合は、「ちょっと来て」と会議室に呼ばれ、「この件に関して君だったらどう判断する?」という質問をされます。
ここでは、「ちょっと時間を下さい」とか、「しばらく考えさせて下さい」などという返答は許されません。
明らかに、「今この場で答えろ」という、言葉が暗に含まれています。
そういう時の社長は、息を殺して、鋭い視線で僕をじっとみています。

だから僕は必ず、「私はこう思います」という回答をします。
そうすると当然、「どうして?」とくるので、自分が回答するに至った思考過程を話すことになります。

その回答を聞いた後、社長は特にコメントをしないことが多いです。
「わかりました」
とだけ言って、実際に僕が回答した通りのことを実行するときもあれば、そうでないときもある。


これらのやり取りは、まさに経営判断であって、最高の勉強の場になっています。
社長もおそらくは、僕を鍛えるために、このような時間をとってくれているのだと思います。


起業したい人は、ベンチャー企業の経営者の傍で学びなさい。


というようなことがよく言われますが、気付くと僕はそういう環境にいるわけです。
ありがたい話です。
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社長直属の組織の長になったということで、先日、社長から「心構え」的なことをチラっと言われたので、ここにメモ。

・今後、部下が増えていくことになるが、「自分より能力の高い者を避ける人」や「自分より能力が大きく劣る者を嫌う人」になってはいけない。そのような人たちを含めて、どう人を使うかを考えろ。

・人が嫌がる仕事を部下に振るとき、「部下が嫌がるから俺がやる」というような安易なことをしてはいけない。

・「人を活かす法務・コンプライアンス」を心掛けてほしい。人を活かすというのは、その人の上司も活かすことだよ。

・人には自浄期間や敗者復活のチャンスを与えることも必要だよ。

・越権行為はいけないが、他部署の若手の相談にもどんどん乗ってあげてね。

・経営目線で見る、というのは経営者としての重さを感じることだ。

・「僕が証券会社で課長代理になったとき、『優秀な課長の仕事』をしろ、と言われた。」

・従業員は全員部下、というくらいに思っててね。


以上、雑多なメモになってしまいましたが、思い出した時に見直します。
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