先日のエントリーで、第一種衛生管理者試験に合格したことを書いたのですが、「第一種衛生管理者試験」という検索ワードでこのブログに辿り着かれる方がここのところかなり多いようです。
「何だよ、大したこと書いてないじゃないか!」という思いをされるのも気の毒なので、僕自身の勉強法について少し書いてみたいと思います。

この資格を取ろうという方はたいてい、総務・人事・労務管理や工場の管理者などの仕事をされていて、必要に迫られて受験をされることが多いのではないかと思います。
ですので、仕事をしながらいかに効率よく、しかも確実に合格するか、ということを調べる過程で、このブログに辿り着かれたのだと思います。

僕自身は「法務」の仕事をしているので、あまりというか、殆んどこの資格を取得する必要はなかったのですが、「何人か受ければ一人くらい受かるだろう」という、管理部門を管掌する取締役の考えから、受験を勧められたわけです。
そして何も知らないうえに調べることもしなかった私は、第二種で十分なのに「せっかくだから第一種を受けてみよう」と、全く畑違いの分野まで勉強することになったわけです。

このブログを長く愛読して下さっている方はご存知でしょうが、資格試験に関して、僕は追い込まれるまで何もしないタイプです。というかむしろ、「難関」とか「超難関」といわれるような資格を除けば、追い込まれてから一気に勉強した方が合格し易いと僕は考えています。

現に僕はこの1年間でいくつかの資格や検定試験を受けてきたのですが、準備期間は最長で1週間程度。しかも勉強するのは通勤電車内と昼休みのみです。
仕事は普通にこなしますし、家に帰れば家事と育児も普通にします。
さすがに試験前日の夜や当日会場に向かうまでの時間は結構集中的に勉強しますが、第一種衛生管理者試験に関しては3日程度の準備期間で大丈夫でした。

これは決して自慢をしたくて書いているわけではないので、誤解してほしくないのですが、集中力に自信のある方であれば、この程度で必ず何とかなります。

むしろ下りのエスカレーターを駆け上がるように一気に詰め込んだほうが、この手の資格や検定試験に合格するにはいいのではないかと思います。
ただ1つの難点は、試験が終わったら勉強したことをかなり忘れてしまうこと。
ですので、資格試験の勉強を通じて内容をきっちり身につけたい、という方にはおすすめできません。
でもまあ、まずは資格なり検定試験なりに合格して、必要に応じて復習すれば済むことも多いでしょうから、あまり生真面目にやることもないのではないでしょうか。無責任なようですが・・・

僕は資格試験の勉強を「引き出しの付いた机」のようなイメージで捉えています。
どういうことかというと、机の上に乗っているものがいわゆる短期記憶。しかしこの机は時々勝手におせっかいな掃除係の人に片付けられてしまいます。つまりとりあえずは覚えていますが、時間の経過とともに割と簡単に忘れてしまいます。
そして引き出しの中に入っているものが長期記憶。きちんと整理分類して片付けてあり、ちょっとやそっとでは忘れることがありません。

つまり僕にとって、この1年間で取得してきたような資格や検定試験は、試験直前にどかーんと机の上に勉強したことを積み上げていって、おせっかいな掃除係の人に片付けられる前に試験を受けてしまう方法を採っているのです。


「そんなんじゃ資格取る意味ないじゃん!」
と言われるかも知れませんが、自分にとって大切だと思う知識は、試験が終わった後でも、掃除係の人に片付けられる前に引き出しの中に整理しますし、要所を初めから引き出しに整理しながら勉強してしまいます。
さらにこれが重要な点ですが、一息で試験の全範囲を概観することになるので、その分野の全体像を把握することができ、ある程度自分の中にフレームが構築されます。これは後日その分野の学習を深める上でとても重要なことです。


以上、随分エラそうなことを書きましたが、僕は具体的にはこの本を使って勉強しました。

U‐CANの第一種・第二種衛生管理者 速習レッスンU‐CANの第一種・第二種衛生管理者 速習レッスン
(2007/10)
ユーキャン衛生管理者試験研究会

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短時間で読みこなすのに適切な分量であること、わかり易さと内容の深さのバランスが良いこと、を基準に本屋で結構長時間検討して買いました。
本当は同じシリーズの過去問集も買ったのですが、これを解く時間は取れませんでした。ただ、はじめに過去問集にざっと目を通して、どんな試験なのかはきっちり確認しておきましたが。

理想を言えば過去問集を最後にぱーっと解いて、理解や記憶が曖昧なところを洗い出して復習する、というところまでやれば、満点に近い点数も取れるのではないかと思います。
まあ、そこまで高得点を取る必要はないのですが・・・


以上、人それぞれ勉強のやり方にクセや流儀があるのでしょうが、個人的には以上のような方法で、簡単な資格なら取れるものではないかと思っています。

このエントリーを読んで下さった方にとって、僕の紹介した方法が少しでも役に立てば何よりです。