風にころがる企業ホーマー

企業法務や経営に関する話題を中心に、気ままに情報発信してます。

2010/09

先日、twitter上で@kazu_satoさんにお誘い頂き、神宮外苑を走ってきました。

昨年の夏、子供たちと一緒になって遊びまわったうえに、ランニングやら筋トレやらを頑張り過ぎてクタクタになり、それ以来私は、すっかり運動不足になっていました。
とはいえ、11月に参加する「戸田マラソンin彩湖2010」に向けて徐々に運動を再開し始めていたところでしたので、「それはありがたい」とお誘いに乗っからせて頂いたわけです。

ちなみに「戸田マラソンin彩湖2010」には、「2kmの部」というコースがあり、私はこの非常に軟弱なコースに出場する予定です。そしてこの非常に軟弱なコースには、「企業法務について」でおなじみのkataさん(@katax)もお子さんと一緒に出場されるとのことですので、万が一負けるようなことがあれば、どのような罵りの言葉を浴びせられるかわかりません。
なんせ「hiroさんの場合、彩湖ではなくてサイコですね」などという舌戦は既に始まっているくらいですから。

話がそれました。
さて、当日は秋晴れの涼しい風の中、男女5名で神宮外苑を軽快に・・・と言いたいところですが、私だけヘロヘロになりながら走りました。
弁護士の田路至弘先生(MrToji)も参加される予定だったのですが、急遽ご都合が悪くなったそうで、一緒に走ることはできませんでした。
とはいえ聞くところによると、田路先生は鬼のように足が速く、「田路先生がいないとマイペースで走れて気楽ね!」とおっしゃってる女性がいらっしゃったので、「ああ、田路先生と走れなくてよかった」と若干ホッとしたのも事実です。

8キロ弱。
出発してすぐは、「こども自転車教室」のようなイベントが開催されているのを「かわいいなあ」と眺めながら走っていたのですが、復路で「こども自転車教室」を見たときは、「頼むからその自転車を貸してくれ」と心の中で呟く私がいました。
しかし何とか走りきり、仕上げに気持ちの良いお風呂に入りました。


さて、お風呂上りにはお楽しみのビール。
場所を移して、暑気払いにも参加させて頂きました。
暑気払いには田路先生や他のメンバーもお見えになりました。

実は1年以上前に、田路先生のセミナーを受講したことがあるのですが、カッコよくてまずびっくり。
話を聴くと、その知的さにもう一度びっくり。
著書を読むと、そのわかり易さにさらにびっくり。
これまで都合3度は、田路先生にびっくりさせられています。

ちなみにこのBlogの右端にいつも表示されている田路先生の、「法務担当者のための民事訴訟対応マニュアル」や、「法務担当者のためのもう一度学ぶ民法(契約編)」は、私のお付き合いさせて頂いている法務担当者の皆さんが、「わかりやすい」と口を揃えて絶賛しているお薦めの本でもあります。


さて、そんな暑気払いですが、Cさんという非常に愉快な女性がいらっしゃったこともあり、大変楽しい時間を過ごすことができました。
しかしこのCさん、焼酎を頼むときに、「芋」「麦」「米」のどれにするか迷って、「ウシ」と言ったのには心底驚きました。


そんなこんなでとても楽しい一日を過ごすことができたのですが、声を掛けてくださった@kazu_satoさん、皆さん、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
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鐵丸先生のこんな法務じゃ会社がつぶれる―最新ビジネスロー問題を5分で解決 (鐵丸先生の“明快答”で、どんな法務トラブルも一発解決!)鐵丸先生のこんな法務じゃ会社がつぶれる―最新ビジネスロー問題を5分で解決 (鐵丸先生の“明快答”で、どんな法務トラブルも一発解決!)
(2010/09/27)
畑中 鐵丸

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第一法規さんから頂きました。ありがとうございます。


さて、本書のターゲットは企業法務担当者というよりはむしろ、中小企業の経営者や、ある程度大きな企業の管理職以上といったところでしょうか。

「世の中、コンプライアンス、コンプライアンスってうるさいけど、ウチは大丈夫なのか?」

というような、自社のコンプライアンス体制に若干の懸念を持っていらっしゃる中小企業の経営者の方などが、割と手軽に企業法務全般のトピックに触れることのできる一冊ではないかと思います。

「はじめに」で、


・企業法務をおろそかにする会社が潰れる時代
・これからの企業のトップは、法律オンチでは務まらない
・経営トップに対するリアルな法務指南の現場を公開



という項目が立てられているところからも、そのようなターゲット像が読み取れます。


とはいえ、もちろん私たち法務担当者にとっても、「へぇ~」と今更ながら知るようなことも多くあって、なかなか面白い読み物に仕上がっています。


まずは、例によって目次を引用します。


序章  企業法務課題の合理的整理法
第1章 企業組織運営・M&A・事業承継にまつわるトラブル
第2章 「ヒト」を使う際のトラブル
第3章 「モノ」の調達・製造・販売のトラブル
第4章 「カネ(信用・債権)」にまつわるトラブル
第5章 「チエ(技術・情報・ブランド)」に関するトラブル
第6章 営業にまつわるトラブル その1・企業間営業活動(BtoB)
第7章 営業にまつわるトラブル その2・消費者向け営業活動(BtoC)
第8章 国際法務に関するトラブル
第9章 その他の企業法務課題



目次をご覧頂けばわかるように本書のキモは、「企業法務」というものを「各企業法務活動を企業が展開するビジネス活動に沿って俯瞰する形で整理して」いるという点にあります。
この点、「企業法務課題の合理的整理法」という章をはじめに置いて、本書の構成を説明しているあたりからも、この「整理法」に対する自信とこだわりが窺われます。
確かに、「予防法務」や「戦略法務」という切り口や、「契約法務」や「コーポレート法務」という切り口より、一般的にはスッキリとしていてわかり易いのではないかと思います。

ところで著者の畑中鐵丸先生は、会社法務A2Z(”エートゥーゼット”ではなく、”エートゥーズィー”と読むということを最近知りました)にて、「鐵丸先生の生兵法務は大怪我のもと!」を連載されているので、ご存知の方も多いのではないかと思います。
パチンコ玉を想起させるようなインパクトのあるお名前も、一度聞いたら忘れられません。


さて肝心の中身ですが、1章あたり4項目前後の具体的な「相談」に対して、解説がなされ、最後にまとめとして鐵丸先生が「回答」をする、という体裁が繰り返されます。
「相談」はちょっとしたストーリー形式になっており、「ナニワ金融道」や「カバチタレ」のような、ちょっとドロっとしたテーマが多いように感じましたが、関西の言葉が使われているからそう感じただけかも知れません。
この構成についてはdtkさんが、


その一方で、著者の回答部分は比較的分り易いものの、その前の解説部分は、法務の人にとっては特に読みにくくはないけれど、この本で読者として想定されていると思われる、その他の皆さんにとっては、読みにくいかもしれない。もう少しボリュームを増やしてでも、さらに噛み砕いた解説にしたほうが親切かもしれない。さもなくば、解説部分は、思い切りよく、省略した方が良かったのかもしれない。



とおっしゃっているように、私たち法務担当者にとっては、解説部分が最も興味深い部分である反面、法務に関する素養があまりない方にはちょっと難しく感じるかも知れません。

このあたりのレベル感は、「ITエンジニアのための『契約入門』」を書いた際に、私たちも喧々諤々の議論をしたところで、ターゲットがはっきりしていないとバランスが難しいものです。

あとになって見返してみましたが、私が線を引いてdog-earをしているのも、ほとんどが解説部分でした。
というのも、解説部分には、「回答」の前提となる根拠法令や裁判例がきちんと掲載されているので、「この程度のことは全部知ってるぜ!」という法務担当者を除けば、「ほほぅ」と勉強になることも多くあるかと思います。

およそ260ページ、そして952円(税別)というお手軽な価格。法務担当者であれば、「ほほぅ」とか「へぇ~」とか言いながら2時間もかからず読み終えることができると思います。
というわけで、通勤のお供にいかがでしょうか。


ところで次回作は、「こんな会社じゃ法務がつぶれる」でお願いしたいと思います。
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家族のゆくえ (学芸)家族のゆくえ (学芸)
(2006/02/23)
吉本 隆明

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「共同幻想論」で有名な、現代日本を代表する思想家、吉本隆明さんの「家族論」です。
もしかすると「吉本ばななのお父さん」と言ったほうが、ピンとくる方が多いのかも知れません。

本書は「家族論」といっても目次を見て頂ければわかるように、前半は「吉本隆明の子育て論」とでもいうべき内容ですので、肩肘張らずに読むことができます。
というわけで、長いのですが目次を転載します。


序章  家族論の場所
     「家庭の幸福は諸悪のもと」
     <対幻想>としての家族
     家族の基本的な構図
     思い出のなかの家族
     「生涯出生率の低下」を読み解く

第1章 母と子の親和力【乳幼児期】
     母親のこころが刷り込まれる
     漱石、太宰、三島の「こころの傷」
     日本的育児の大切さ
     性格形成の大部分は幼児期までに終わる
     内省的な「自己慰安」が芸術の本源
     考える人が過半数を占めれば、世界は変わる
     胎児・早期教育は大きな間違い

第2章 「遊び」が生活のすべてである【少年少女期】
     柳田国男の設定した「軒遊び」の時期
     遊びが生活のすべてである
     子供といっしょに楽しむ
     良い幼稚園の条件
     子育ての勘どころは二か所のみ
     少年少女の事件は親の問題
     徹底的に付きあうほか道はない
     「プロ教師」には「人格」が見えない
     「いい先生」である必要はない

第3章 性の情操が入ってくる【前思春期・思春期】
     前思春期と性の芽ばえ
     倭建命と折口信夫の関係
     漱石の「こころ」をどう読むか
     「怖い親父」が登場してももう遅い
     父のゲンコツ・母のコツン
     「子育ての節約」はありうる
     ルソーの「性の躓き」
     「性」が本格的に身心に入り込む
     性教育などしないこと

第4章 変容する男女関係【成人期】
     いつでも「親の世代」に変わりうる時期
     広がってきた「性の領域」
     フーコーの同性愛理念
     マルクスとシュンペーターの考え
     家庭内暴力・家族犯罪の凶悪化
     森鷗外の作品「半日」の主題
     漱石夫人に「殺意」はあったか
     いまよりも「女性優位」だった時代
     女性はほんとうに解放されたか
     「二児制」と絵馬
     「性愛」と「家族愛」の矛盾
     「民営化」問題など簡単な話
     わが家は後進的かもしれない
     地域の差は種族の差を超える

第5章 老いとは何か【老年期】
     身体への本格的な関心
     老齢は「衰退」を意味するだけではない
     西欧の偉人たちの嘆き
     「考えていること」と「じっさいの運動」の距離
     七十九歳以降の老齢実感
     生涯の本質

補註  対幻想論

あとがき    



私自身は7歳と4歳の子を持っていることから、第2章が特に興味深かった。
そして著者も次のように「子育ての勘どころ」について述べているので、この「少年少女期」に絞って感想など書いてみたいと思います。


序章でも指摘したように、子育ての勘どころは二か所しかないと考えている。
いちばん重要な時期は胎児期もふくめた「乳幼児期」で、二番目の勘どころはこの「少年少女期」から「前思春期」に至る時期だとおもえる。肝要なのはこの二か所だけで、この時期にだいたい人間の性格の大本のものは決まってしまう。この無意識の性格を動かすことはまずできない、というのがわたしの基本的な考え方だ。そのあとは、それを「超える」意識的な課題になる。



私は「どうして学校に行くのか?」という、以前のエントリなどでも書いていますが、「教育」というのはできる限りオーダーメイドであるべきで、親がどれだけ子供のことを観察し、考えたかが重要なのだと思っています。

ちょうど数日前、小学1年生の長男が学校の帰りにおでこを縫うようなケガをして、妻が担任の先生と電話で話をする機会がありました。
その時に担任の先生から、「長男が宿題を7日分提出していない」ことを伝えられたそうです。
その話を聞いてから数日間、私は、「そもそも宿題をする必要があるのか」ということを考えていました。
そんなことを考えるのは馬鹿げているように思う方もいるかも知れませんが、私が観察している限り長男は、「宿題を提出していなくても宿題のテーマはクリアできている」ので、宿題を提出する行為自体にあまり意味はないように思うのです。

とはいえ、先生としてはそこまで生徒一人一人に個別の対応ができるわけもなく、生徒の学習の進捗度合いを知っておく必要もあるでしょう。
そこで長男と話し合った結果、「宿題は先生との約束だから守ろう」という結論に達しました。
お母さんとの約束は「毎朝歯を磨くこと」。
お父さんとの約束は「お父さんが留守のあいだは、お母さんの手伝いをし、妹の面倒を看ること」。
そして宿題は先生との約束だから、先生に提出すること。

「宿題しろ」とか「宿題はするもんだ」と言うほうがずっとラクですが、子供の素朴な「どうして宿題をするのか?」という疑問にも、私なりの回答を考える必要があると思うわけです。
もちろん世の中には「理不尽だけど従わざるを得ない」場合があることも、いずれは知ることになるでしょうが、今はまだ、親子で「ない知恵を絞って考える」時期だと思っています。


さて、著者のいう「少年少女期」というのは、日本の学制でいうと、「小学校へ上がるころから中学生までの時期」になるのですが、「遊びが生活のすべてである」という節に以下のようなことが書かれています。
少し長いのですが引用したいと思います。


親が「勉強しろ」とか「うちへ帰ったらちゃんと机の前に坐れ」というのは余計なことにちがいない。多少、勉強も背負うとすれば、どこか部屋の片隅のほうで教科書を開くとか宿題をするくらいだったら、学校制度と折り合いがつくのではなかろうか。これは早期教育の中心課題におくべき、生涯に影響する問題であるとおもう。本を読むのも遊び、勉強も遊び、というほうがいいとおもう。そういうことであれば、制度だから多少は勉強を背負ってもいいけれども、そのほかの要素を入れるのは邪道だとおもう。これは絶対間違いないと、確信をもってそういえる。わたし自身はご多分にもれず、借財を背負うに似て「遅すぎる」の連続だったとおもっている。
どの家族もたいていその邪道を歩んでいるとおもう。だいたい母親が邪道だし、場合によっては父親だって邪道だとおもう。あるいは小学校の先生も。
小学校の先生は勉強なんか教えなくて、子供たちといっしょになって遊んでいればいい。いちばんいい教育は休み時間にいっしょに遊んで、喧嘩の仕方を教えたりキャッチボールのやり方を生徒に教えてやることだ。絶対それがいちばんいいとおもえる。
要するに、教えないようにして教えることしか身につかないとおもう。自分も遊びながら、生徒も勝手に遊びながら聞いている。わたしはそんな感じで教えてもらいたかった。
少年少女期は生活全体が遊びなのだから、親でも先生でも、もし遊んでやろうというのなら、いっしょになって遊んでしまう。自分も子供たちといっしょになって遊ぶ。それがいちばんいいやり方だ。先生や親にとっては遊んでいる時間は生活の一部だけれども、子供にとっては、この時期、それが全部であり絶対なのだから、そうおもって子供たちに接してもらいたかった。
親の職業によっては、たまに家の手伝いをしている子供もいるかもしれない。学童たちにとっては遊びが生活の全体なのだ。親も先生も「全体」でかまってやらなければ、子供たちに不満が残るとおもう。わたしは自分ができなかったことを述べている。でも、「できもしないくせに」ではないつもりだ。
※強調部分は私によるものです。



「本を読むのも遊び、勉強も遊び」とか「教えないようにして教えることしか身につかない」というのは、私の実感としても、きっとそうなのだろうと思っています。
例えばウチの長男が保育園児だった頃、「小学校入学までに平仮名・片仮名を書けるようにしておかないと落ちこぼれる」という話を、妻が友人から聞いてきたことがあります。

そのとき妻は、長男の見事な鏡文字を見て少々不安に思ったようで、「本当に大丈夫なのか」と少し心配していました。
しかし私が観察する限り、長男はその当時「字」というものに自然と興味をもっていて、平仮名・片仮名・アルファベットをごちゃまぜに書いて遊んだりしていました。
例えば「仮面ライダーディケイド」の絵を描いた横には「Dケイど」などと書いてあるのです。
つまり「字」を書きたい気持ちはあるのですね。
それなので必要に応じて、「『かぶと』ってどう書くの?」などと私に聞いてきます。私はその時に「じゃあ特別に教えてあげるけどナイショだよ」などと、少しふざけながら教えていました。
長男は小学校に入学して半年経ちますが、特に「落ちこぼれ」ていることもありません。

その頃の私の、妻に対する答えは、
「自分の知る限り、平仮名が書けなくて落ちこぼれた子は学校にいなかった。もし万が一それが理由で落ちこぼれるようであれば、違う能力を探したほうがいい。平仮名なんて10日も教えれば覚えるよ」
というものでした。

親戚などからも、「毎日少しでも勉強の時間を決めてやらせたほうがいい」と言われたりしていましたが、私は「そんなことをしたら勉強嫌いになりますよ」と笑いながら答えることにしていました。

大人というのはどうも、落ち着いて机に向かい、遊びの時間とそうでない時間をきちんと区別している子供を見ると安心するようなのですね。
その点私は親から、「勉強しろ」と言われたことが全くなかったし、父親に至っては私が入学した高校の名前もしばらく知らないくらいだったので、気楽なものでした(笑)

そのようなわけで、もし私の教育方針が間違っていて、わが子が「どうしようもない大人」になってしまったら、その全責任は私にあるので、私は私の考える「教育」をしていきたいと考えています。


ところで「企業法務について」のkataさんが、以前「寺井先生と僕」というタイトルで、小学生時代の思い出深い先生の話を書いていらっしゃったことがあります。

今回ご紹介した本の中の「『プロ教師』には『人格』が見えない」という節はまさに、寺井先生に対してkataさんが感じていたことを書いているように感じたので、その部分を引用して終わりたいと思います。


先生にとっていちばん大事なことはふだんの「地」を出すことだけだ。自分がふだん何を勉強しているか、ふだん何をやっているか、また性格はどんなふうか、自分の本来の姿を隠さず出せればそれで充分なのだと思う。それが子供たちのもっている印象と合致したとき教育は成立する。
(略)
プロ教師のいちばんいけないところは、そうした「人格」がないのに技術だけが見えてしまうことだ。授業の進め方や教え方はうまいかもしれないけれど、生活の英知の影がない。そこがいちばんの弱点だ。
プロ教師に教われば、たしかに受験勉強がよくできるようになって、いい高校へ入っていい大学へ進めるかもしれない。だけど、そんなのは全然ダメだぜとおもえてならない。そういう教え方がいちばんダメなんだとおもう。そっぽを向いて授業をしてもいいから、自分の地を出して、地の性格のまま子供に接すればそれでいい。それが生涯に残るいちばんいい教育なんだというのが私の理解といえる。
(略)
熱心な先生、そしてそれを熱心に聞く生徒、というのはいつも「見かけ」だけだ。
(略)
先生のほうも、自分の声でいくよ、自分の性格どおり自然にいくよ、と構えればいい。この時期に仮面のかぶり方などを教えられた生徒は生涯を台無しにするに決まっている。
(略)
肝心なのは生涯の問題か瞬間の問題か、ということがいいたいだけだ。そこをちゃんと区別しないといけない。何事であれ、熱心に教えれば子供が乗ってくるかもしれない。だがそれがどうしたというのだ。大事なことはそこにはない。生涯にかかわる問題をもっともっと大事にすることだ。
せっかくの少年少女期は二度と来ない。一生読み返せる作品がいい。瞬間の問題か生涯の問題かというのもそれと同じだ。時期を択ぶべきだ。

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月に1度のマッサージでは腰の痛みが取れないので、
「もしかするとこれは大変な病気かもしれない」
と思い、近所の整形外科に行ってみました。
1ヶ月ほど前の話です。

レントゲンを撮ったり骨密度を測ったりしたところ、骨には全く異常はなく、骨密度も「若年者の平均以上の数値」ということで、結局はまあ単なる筋肉痛のようなもののようでした。

医者としても「湿布くらい出しとくか」と思ったのかどうかはよくわかりませんが、「モーラス」という紙おむつの名前のような湿布を処方されました。

処方された日の夜、腰と両肩の3ヶ所に、「モーラス」を貼って寝ました。
「モーラス」は縦10センチ横15センチくらいの、割と大きな湿布です。


さて、時は流れて先週中頃の話。
腰のあたりが四角く赤く腫れ上がりました。かぶれているのですね。
痒いわ痛いわで、夜中に何度も目が覚めるほどです。

「もしかするとこれは何かの呪いかもしれない」
と思ったのですが、どう見ても赤く腫れ上がっているのは湿布の形で湿布のサイズなのですね。
翌日には両肩も同じように腫れ上がりました。


そして昨日、会社で「カイカイ」と呟きながら背中を掻いていると、口の悪い同僚から「風呂入ってます?」と言われました。
私の名誉に関わることなので、事の次第を説明しました。
そうすると近くに座っていた女性が、
「もしかするとモーラスを貼ったのではないでしょうか」
と聞いてきました。

どうやら「モーラス」はかぶれやすくて有名なようです。
試しにGoogleで「モーラス」と入力すると、「モーラス かぶれ」とか、「モーラス 副作用」という検索候補が表示されました。

とはいえ、問題は私の使い方にあったのですね。
「モーラス」を貼ったあとは、その部分に日光が当たらないように注意する必要があるそうなのです。そのことは「モーラス」が入っている袋にも「注意書き」として書いてあったようです。

私は「モーラス」を貼って寝た翌日、子供たちを連れてプールに行ったので、そりゃあかぶれても仕方がないですね。はがしてから2週間くらいして腫れ上がったので、少しばかり驚いてしまいましたが。
それにしても医者も薬局も、ひとこと言ってくれればいいのに不親切だなあ、と背中をポリポリしながら思っています。

こういうのをシッペ返しならぬ、
シップ返し
というのでしょう。
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以前からフレッシュネスバーガーは割と好きな店の一つです。
特に「フレッシュレモネード」という飲み物などは、レモンがほぼ丸ごと入っていて、「これは本当にフレッシュだなあ・・・」と感心していました。

さて最近、客層が落ち着いていて割と静かに過ごせるフレッシュネスバーガーを会社の近くで見つけたので、お昼によく通っています。
ちなみに今このエントリーも、フレッシュネスバーガーで書いています。


ほんの15分ほど前の話。
私はカウンターで「サルサバーガー」を注文しました。
そうしたところ金髪の店員さんが奥でハンバーガーを作っている店員さんに向かって、

「サルでーす!」

と大きな声で伝えました。


…サルじゃねーよ。

ちょっと面白かったので、ここにメモしておきます。
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