風にころがる企業ホーマー

企業法務や経営に関することについて、情報発信していきまーす!

2010年05月

この週末、土曜日は長男の運動会でした。
雨が降りそうでしたが、何とか持ちこたえ、小学生になった長男のはじめての運動会を無事に迎えることができました。

メインはもちろん「かけっこ」。
一年前、「来年はこの運動会で走るんだぞ」と長男と観戦したことを思い出します。
そのときに一年生の走る速さというものをじっくりと研究し、「これなら1番になれそうだ」という感触を得ていました。

長男は保育園の年少さんからはじまった「かけっこ」で、3年連続1番でした。
だからといって「1番になりなさい」などと本人に言うことは全くないのですが、やはり「かけっこ」で1番になるというものは、本人にとっても(ばか)親にとっても嬉しいものです。
運動会というのは何だか血が騒ぎますよね。

運動会前日、長男は、「絶対勝てるよー」と余裕をかましていたのですが、まさに有言実行。
50m走で、ぶっちぎりの1番でした。
夜、一家揃ってビデオを見たのですが、「いいぞー!早いぞー!行けー!」という、ばか親の声がしっかり入っていました(笑)


僕は「原田宗典 武者小路実篤を朗読する」というイベントに参加する予定があったので、長男が出場する種目が全部終わった時点で急いで帰宅し、クルマで武者小路実篤記念館へと急ぎました。
その時の様子はまた改めて書きたいと思います。


そしてイベントが終わって自宅に帰ると、最近一緒に通学している長男の友達とその妹が遊びに来ていました。
長男には、「運動会で頑張ったらおもちゃを一つ買ってあげよう」と約束していたので、わが家一同+友達でゾロゾロとおもちゃを買いに出掛けました。

買ったおもちゃは最近子供たちの間で人気を集めている「ベイブレード」。
現代版ベーゴマのようなもので、部品を交換することによって「攻撃型」に変えたり「防御型」に変えたりして楽しむことができます。

噂には聞いていたのですが、これがなかなか面白そうだったので、僕の分も一つ買って、長男や友達と対決して遊びました。


そして今日、日曜日。
枕元で「ベイブレード」がゴーーー!と回転音を立てていたので、早くに起こされました。
少々迷惑な息子です。

今日は、もうすぐ7歳の誕生日を迎える長男の誕生日ケーキを注文しに行きました。
わが家では、毎年ケーキに絵を描いてもらっています。
昨年は「ティラノサウルス」、一昨年は「仮面ライダー電王」、その前は忘れましたが、僕の誕生日に「仮面ライダーカブト」を描いてもらったこともあります。
その、僕の誕生日のときにはケーキ屋さんの女性に、「メッセージは何と書きましょうか?」と聞かれ、「ひろくんお誕生日おめでとう、でお願いします」と、あたかも「今オレはお父さんとして、息子のケーキを注文しているのだ」というフリをして注文しました。
しかし続けざまに「ろうそくは何本入れますか?」と聞かれ、「34本」とは言えず、「よ、4本お願いします」と言った苦い経験があります。

さて、今年は何にしようかと長男に尋ねたところ、「これがいい」と、一冊の本を持ってきました。

はれときどきぶた (あたらしい創作童話 13)はれときどきぶた (あたらしい創作童話 13)
(1980/09/01)
矢玉 四郎

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僕が小学生の頃に出版された本で、先日図書館で見掛けて、懐かしくて借りてきたものです。
とても面白い話で、先日長男と長女に読んであげたところケタケタと大笑いしていました。
そして長男がケーキに描いてもらおうと開いたページは、ぶたが空から大量に降ってくる絵。

「えっ!?ウルトラマンとか仮面ライダーじゃなくていいの?」
と尋ねる僕に、「ぶたがいい」と答える長男。
「本人がそう言うならそれでいっか」と、本をお店に持って行きました。
「ぶたは6匹くらいしか描けそうにないですが、よろしいですか?」と地元の有名ケーキ屋のお姉さんは真顔で聞いてきました。
僕は「はい、ぶた6匹お願いします」と、やはり真顔で答えました。
どんなケーキに仕上がるのか楽しみです。


そしてその後、今年の長男の誕生日プレゼントを買いに行きました。

先日駅前に、小動物だけを扱うペットショップができたのですが、開店以来長男は休みの日には毎日そこに通い詰めています。
売っているのは、うさぎ・ハムスター・文鳥・カナリヤ・シマリスなど。
その中でも長男はうさぎがお気に入りです。

そこで今年の誕生日プレゼントは、うさぎにすることにしていました。
何種類かのうさぎがいましたが、長男は茶色の「ミニウサギ」が気に入っていたので、購入。
名前は「ぴょん太」と、長男が名づけました。

きちんと育てれば10年近くは生きるそうです。
そんなわけで家族の一員として、わが家にうさぎがやってきました。

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わが家には現在、ざりがに・かべちょろ(やもりのことを福岡ではこう呼びます)・かえる・かいこ・おたまじゃくし・ダンゴ虫・何かの幼虫などなど、様々な生き物がいます。
夏になるとこれにセミ・カブトムシ・クワガタ・バッタ・ちょうちょなど、さらに様々な生き物が加わります。

僕は小学生の頃、新築した家に引っ越した直後、「夏休みの研究」と称してシロアリを大量に捕まえてきて飼っていたことがあるのですが、それよりはまぁマシでしょう。

そんなこんなで、慌しく騒がしい週末でした。
いよいよ夏が近づいてきています。
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「暴力団排除条項について考えてみた。(前半戦)」
「暴力団排除条項について考えてみた。(後半戦)」

と、過去2回にわたって、いわゆる「暴排条項」についてダラダラと書いてきました。
続くんだか、もう終ったんだかさえもよくわからなくなっているこのシリーズですが、「延長戦」として、実は続くのです。

とはいえ、何を目的として書いているのか自分でもよくわかっていないような状況なので、全くもってまとまりのないシリーズとなってしまっています。
ここで頑張って大きく舵を切り直し、それらしくまとめることもできるかも知れませんが、あえてそのまま行くことにしました。
いろいろと情報をくださった上に応援までしてくれている@unza_unzaさんには申し訳ないのですが、読むに値しないまま終るかも知れません。


例によって前置きが長くなってしまいました。
さて、前回までに何を書いたのか正確に覚えておらず、またそれを確認することさえも放棄したまま、「延長戦」に突入したいと思います。

そうです。「暴排条項」です。
いくつかの文献にあたってみたのですが、NBL921号の「暴力団排除条項(上)」という、平野兼弁護士と藤内健吉弁護士による論稿の前半部分が、端的かつ実践的な内容にまとまっているので、これを読んでもらえればこのBlogを読んでもらう必要は全くないように思います。以上。

・・・で終わるのはあまりに失礼な話なので、実務の話を交えて少し思うところなどを書いてみたいと思います。


「前半戦」で書いたように記憶しているのですが、「暴排条項」は属性要件と行為要件で定められているものが現在の一般的な記載方法かと思います。
なぜなら属性要件、つまり例えば取引先が反社会的勢力に該当するのではないかということがわかったとします。その場合であっても、反社会的勢力に該当するという事実を立証することは、「役員に指定暴力団の構成員がいる」という場合でもない限り、なかなか難しいというのが現状だからです。
※この点、大手金融機関などはおそろしい程のデータベースを持っていますが、「このヒトが反社です!」とはなかなか教えてくれません。

そのため、行為要件を定めておいて、「脅迫をしたりしたら契約を解除しますよ」ということを定めておくわけです。

しかし、「脅迫をしたりしたら解除しますよ」というようなものは、一般的な解除条項に盛り込んでおくことでも対処できるでしょうし、現在の社会の風潮からすると、脅迫まがいのことをされる以前に、そもそも「反社会的勢力と取引をしている」という事実があるだけで、問題になってしまうことが予想されます。

そこで、
「属性要件に該当していることが判明した時点で、いかにして契約を解除するか」
ということが、かなり実践的に検討されているのが、NBL921号の「暴力団排除条項(上)」のありがたい点だと思います。



今回の論稿ではまず、「暴排条項」の機能が以下の3つに分けられています。
①事前予防機能
取引基本契約書等に「暴排条項」を盛り込んでおくことにより、反社会的勢力のほうが取引を避けるという機能。
②拒絶根拠機能
取引の相手方が反社会的勢力であることが判明した場合に、取引を開始しないことや取引を解消するための根拠となる機能。
③裁判規範機能
訴訟となった場合に、取引解消が法的に有効と認められるための根拠となる機能。

そして、

暴力団排除条項は、(中略)その規定の仕方において、単に取引先等が暴力団等と関係を有する場合に解除できると定める解除条項の形式(解除条項型)と、現在または将来において自己が暴力団等と関係を有するものではない旨を表明して保証し、それに反した場合に解除することができる旨を定める表明保証条項の形式(表明保証型)の2つが見受けられる。



とし、(どちらかというと多数派ではないかと個人的には思う)「解除条項型」ではなく、「表明保証型」の暴排条項が提案されています。

この点、表明保証(いわゆるレプワラ)の法的性質に若干の争いはあるものの、債務不履行責任と解するのが妥当であるとしたうえで、具体的な暴排条項の条項案が紹介されます。


条項案をここに引用することはしませんが、概ね以下のような構造になっています。
第●条
1.取引の相手方が反社会的勢力でない、ということが取引の重要な要素であることを確認する。
2.反社会的勢力でないということについて相互に表明保証する。
3.反社会的勢力であるとの疑いが生じたときには、きちんと説明する義務を相互に負う。
4.反社会的勢力であった場合に相手方は契約の無催告解除をすることができる。

表明保証条項としては、第3項がやや目新しい気がします。
しかしこの第3項がこの後で肝になります。

そしてここからが、この論稿の最も斬新かつアバンギャルドな提案部分です。

(前略)暴力団等の該当性に関する信用性のある証拠を収集することは一般に困難であり、暴力団等との関係を有することの立証は困難となることは明らかである。この困難を克服するためには、十分な立証手段をそろえる方法を検討することも重要であるが、暴力団排除条項中に立証の困難を緩和するための条項を規定することも検討すべきである。



つまり、表明保証してもらっても、やっぱり立証するのは難しいじゃないか。
何か立証を簡単にする方法はないか、ということですね。
確かに一番の悩みどころだと思います。

そこで登場するのが「証拠契約」

あまり耳慣れない言葉かも知れませんので、説明を引用します。


証拠契約とは、特定の訴訟における事実の確定方法に関する当事者間の合意であり、具体的には証拠制限契約や自白契約、証明責任に関する契約などがある。証拠契約は訴訟契約の1つであり、その法的性質に関しては訴訟契約一般の対立が当てはまるが、その有効性に関しては、民事訴訟法上、証拠の収集と提出は当事者の権能であるとする弁論主義が採用されている以上、弁論主義の範囲内においては基本的には有効であると解するのが通説である。
(中略)
裁判例においては、証拠制限契約について、無効と判断するものも存するが、現在の学説においては、その要件は別として、無効と考えるものはほとんど存在しないことから、証拠契約は基本的に有効と考えられる。



上記引用中「裁判例」として、3つの地裁判決が紹介されていますが、
「当事者の自由処分が許される事項に限り、裁判所の自由心証主義に抵触しない範囲で」あれば、証拠契約は有効だと裁判所は考えているようです。

これらを踏まえ、さきほど構造をご紹介した条項案の続きとして、以下のような第5項・第6項が提案されています。


5.甲及び乙が相手方に対し第3項に基づき報告を求めたにもかかわらず、相手方が当該報告書を提出せず又は合理的な内容の報告書を提出せず、甲及び乙の間で訴訟が係属した場合、報告を求めた事項について裁判上の自白が成立し、当該事実の不存在を争うことができない。
6.甲乙間の訴訟において、第2項に定める表明及び保証の違反が問題となる場合、表明及び保証した者が立証責任を追い、表明及び保証の事実について真偽不明の場合には、表明及び保証の違反に関する事実が存在するものとする。




どの程度のものをもって「合理的な内容の報告書」というのか、「真偽不明の場合には、表明及び保証の違反に関する事実が存在するものとする」というのが実際にどこまで通用するのか、やや不安ではあります。

つまり、「あなたは反社会的勢力とかかわりがありますね。これがその証拠です」と言ったときに、その証拠に対して、「いやいやそれはガセネタですよ」と相手が反論することは可能かも知れません。
しかし「あなたは反社会的勢力とかかわりがありますね。そうでないのであれば、そうでないことを証明する報告書を提出してください」と言ったとしたら、相手としても反社会的勢力でないことの証明をすることは極めて難しいのではないかと思うわけです。
いわゆる「悪魔の証明」というやつですね。
それで「真偽不明→反社と判断する」というのは、やや強引な気がしてしまいます。

このあたりは裁判官の心証にどの程度の影響を与えるか、という話にもなるのかも知れませんが、いかんせん私にはそこまで踏み込んで書くだけの経験と知識がありません。


いずれにせよ、反社会的勢力との関係をもつこと自体が、会社の存亡にすらかかわる一大事となっている昨今、法務担当者としては、どのような方法で反社会的勢力とのかかわりを持ってしまわないようにするか、また、持ってしまった場合にかかわりを断ち切るか、ということを真剣に考えなくてはいけない状況になっています。

審査部門との連係も重要となってくるでしょうが、暴排条項でもって反社会的勢力との関係遮断を図ることは必須でしょう。
今回ご紹介したような条項案がどの程度の力を発揮するのか、今後のさらなる研究や裁判例の動向などを注意深く見ていきたいと思います。

でもあらためて考えてみると、冒頭述べた「暴排条項の機能」のうち③裁判規範機能を追及していくうちに、「そこまでやるか」という意味で①事前予防機能にもつながるような気がしてきました。

つまり「ウチは絶対に何としてでも、反社会的勢力はお断りだかんね!」というアピールになるのではないかと思います。

今回の論稿にもありましたが、①事前予防機能と②拒絶根拠機能は、(実際にそれを発動させるかは別として)できる限り範囲を広げておいたうえで、③裁判規範機能は現実的に適用可能なものにする、ということを前提に考えれば、
「反社会的勢力お断り」を強くアピールすること自体が、非常に大きな意味を持つことになるのでしょう。
その一手段として、練りに練られた「暴排条項」というものが威力を発揮するのではないか、ということで何となくまとめさせてもらいたいと思います。
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「ビートルズは武者小路実篤だった!」という、ほぼ1年前のエントリーは、いまだに結構な数のアクセスがあります。

上記エントリーは、「原田宗典 武者小路実篤を朗読する」という、武者小路実篤記念館が毎年開催しているイベントに、昨年はじめて参加した私が、その様子を記録したものです。

このBlogではこれまでにも何度か原田宗典さんのことについて書いてきたのですが、私は特に学生時代、原田宗典さんの本がとても好きでした。
そのあたりのことは、
「原田宗典 武者小路実篤を朗読する」に応募してみるというエントリーでも少し触れています。


ところで、私と同年代かそれより少し上の方にとって、原田宗典さんといえば、面白いエッセイをイメージされる方が多いようです(自社調べ)。
しかし私は原田宗典さんに対して、非常に繊細な観察眼でもって「人のこころ」を端的に表現する小説家、という印象を持っています。そして原田宗典さんのそんな側面がとても好きなのです。

ずいぶん前に途中まで書いて、「下書き」のまま未だに陽の目をみていない記事があるのですが、その一部には次のようなことを書いていました。
この機会に白日の下に晒してみたいと思います。


宮本輝、原田宗典、佐野元春と、私は「元コピーライター」のアーティストを好む傾向があります。
それが何故なのかはよくわからないのですが、短い言葉で何かを表現する才能、しかもそれがマーケティングのためだけのものでなく、アートの域にまで達しているというのが、私を惹きつけるのでしょうか。




なんだかうまく表現できないのがもどかしいのですが、何となくそんな感じです(笑)

前に私はコピーライティングのことを、「芸術とビジネスのあいだ」と表現したことがありますが、上に挙げた方々というのは、まさにそのバランスを高い次元で実現したうえで、芸術に軸足を移していった一流のアーティストだと思うわけです。



・・・いつも以上に前置きがとんでもなく長くなってしまいました。
今後このBlogをご覧になるときは、最初の30行くらいは飛ばしてもらっても大勢に影響はないかもしれません。


さてそんなわけで、昨年「原田宗典 武者小路実篤を朗読する」に参加して以来、私は詩を読んだり、ひとつひとつの言葉を味わう愉しみを知ったのだか、思い出したのだかよくわかりませんが、疲れが溜まると武者小路実篤記念館に行く、という習慣ができました。
勢いに乗って「武者小路実篤記念館友の会」というものにも入会したほどです。

そして当然のように今年も「原田宗典 武者小路実篤を朗読する」に応募しました。
当選したのか全員参加できたのかは、今年もよくわかりませんが、とにかくめでたいことに案内状が4月末に届きました。


今年も全3回。「全会参加が原則」というのも昨年同様。
そしてその第1回目は先日、5月15日土曜日に行われました。

ここ数ヶ月、嫁さんが体調を崩して実家に帰ったり、長女のアトピーが悪化したりで、「わが家の危機的状況」を案じた母親が福岡から上京してきていたにもかかわらず、「これだけは行かないかんとよ・・・」などと言い残して、参加してきました。


さて、今回は昨年のようにビートルズの音楽が鳴り響いているわけでもなく、会は静かに始まりました。
はじめに、「逃げ場」という、武者小路実篤にしてはずいぶんとネガティブなタイトルの詩が、原田宗典さんによって朗読されました。
また歯医者で受けた治療のことを仔細に書いた実篤の文章も朗読されたのですが、本気なんだか冗談なんだかわからないほど、面白いものでした。

また、原田宗典さんの新作(まだ原稿段階!)を、原田宗典さん自身の朗読で聞くという、とても贅沢な経験もできました。
日々、ビジネス書などを、なかば速読のように読んでいる私ですが、こうして、ひとつひとつの言葉を声に出したり聞いたりして味わうことは、とても心地のよい時間です。


今回もいろいろと面白い話が聞けたり、新しいことに気付いたりしたのですが、私が最も印象に残っているのは、以下のエピソード。

原田宗典さんの知人が、神田の古書店で大正時代に発行された実篤の作品をみつけて、原田宗典さんに送ってくださったそうです。
そこで原田宗典さんは、会の当日、その本を持ってきて参加者に回覧してくれました。
そしてその中からいくつか目にとまったものを朗読されていたのですが、ある文章を朗読した後しばし何か考えているご様子。そして一言、
「このあたり、どうも歯切れが悪いのはどうしてですか?」
と、実篤記念館の主任学芸員である伊藤さんに尋ねます。

伊藤さんという方は、武者小路実篤本人よりも(たぶん)実篤作品の情報が頭に入っているのではないかと思うのですが、びっくり人間の域に達しそうなほどの「実篤ツウ」の女性です。
伊藤さんによると、
「実篤は、『裕福』というわけではなかったけれど、働かなくても『食うに困らない程度』の余裕のある家庭に育った。彼にとってはそれが負い目であったようで、(労働者に対して)歯切れの悪い表現になっているのだと思います」
とのこと。

原田宗典さんの「十九、二十(はたち)」という作品で主人公が、「19、20歳という中途半端な年齢が嫌いだ」というようなことを独白していたように記憶しています。
その本を読んだ当時の私も丁度そのくらいの年齢だったのですが、「早く自立したい、自分の稼ぎだけで食っていきたい」という独立心あふれる気持ちとは裏腹に、所詮親のスネをかじりながら大学に通っているに過ぎない、という事実との葛藤に苛立っていました。
それだけに「十九、二十」の主人公や実篤の思いというものに、「だよなぁ・・・」と感慨を覚えたわけです。


そんなこんなで「原田宗典 武者小路実篤を朗読する」の第1回目は終わりました。
翌週22日は、長女を遠方の病院まで連れて行ったところ、思いのほか長引いてしまい、残念ながら参加することができませんでした。
関係者の方にはご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありませんでした。

そして今週29日は、旧実篤邸という、実篤が晩年を過ごした家の中での会になるとのことです。
実篤邸の中で原田宗典さんが何を感じ、何を話すのか、想像するだけでワクワクしてしまいます。


しかし、ほんのこの間気付いたのですが、29日は長男の運動会の日だったのです。
小学校に入って初めての運動会。親ばかの私としては、応援に行かないという選択肢はありえません。
この期に及んでは「るてるてぼうず」を作って運動会の「雨天順延」を祈るのみです。

長男よ、先生にもらった書類はちゃんとお父さんに渡しなさい。
予定が狂うではないか。
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ふと気づいたことを5分でメモ。

「BLJ」というと、このBlogをよく訪問してくださっている方なんかだとおそらく、「Business Law Journal」の略だと思われるのではないかと思います。
私もそうです。

しかし最近少し雰囲気が変わって垢抜けた感のある、「金融法務事情」さん。
よくみると表紙の一番上に「Banking Law Journal」と書いてあります。
そして目次をよくみると、「BLJ通信」とあります。


商標権はどうなっているのかなぁ?
と思い、IPDLで調べてみたところ、両者とも商標登録はされていないようです。


以上、本当に単なるメモでした。
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先日のエントリーで、株式会社エフオーアイの粉飾決算疑惑について触れましたが、関係者の方を含めて、当該エントリーに随分アクセスが集中しています。

検索ワードも、エフオーアイ社やその監査法人、主幹事証券を調べるためのものが多く見受けられます。
ちなみに監査を行っていた桜友監査法人に関する詳細な情報は日本公認会計士協会のHPで見ることができます。
この情報によれば、桜友監査法人はほかにもいくつかの上場企業の監査を行っているようですので、少なからず影響が出ることが予想されます。

主幹事証券であるみずほインベスターズ証券の責任がどこまで問われるのか、私には全く予想がつきませんが、監査法人の次に責任を問われる立場であることは間違いないでしょう。ちょっとお気の毒な気がします。
このままでは主幹事証券や証券取引所としては、「大手監査法人以外お断り」とするしかないように防衛手段がないように思えます。

なおその後、エフオーアイ社は5月21日付で破産申立てをするに至ったのですが(詳しくはコチラ)、上場から上場廃止までの最短記録を更新してしまったようです。


2010年のIPO数が2009年の19社という低い水準から、その倍程度に回復する見込みと聞いていますが、今回の事件が、長期的にそのような流れに水をさすのではないかと危惧しています。
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