風にころがる企業ホーマー

企業法務や経営に関することについて、情報発信していきまーす!

2010年04月

昼休みが終るまでの5分間でどこまで書けるか挑戦!

日本経済新聞のニュースサイトは、お金を払わないとごく一部しか読めないようになっているのはご存知のとおり。
ですのでBloombergのニュースをリンクします。

これだけでは詳細はわからないと思いますので軽く補足。
楽天がこれまで提供してきた「楽天市場」というインターネットモールを提供するというビジネスから、物流まで自社で抑えてしまうビジネスに舵を切った、ということのようです。

これを捉えて、「アマゾンへの挑戦状」などというふうに騒がれているようです。
現に、千葉県市川市に物流センターを設置したり、運送業者と提携したりという手法は、アマゾンと同様のようです。
楽天はさらに、トイレットペーパーなどの日用品を最安値で提供し、しかも即日配送可能とすることを目指すそうです。

これだけ聞くと、「おおスゴイ、それは便利だ!」と思ってしまいそうです。

さて、私が書きたかったのはそんなことではなく、アマゾンと楽天のコア・コンピタンスの違いです。
アマゾンは膨大な顧客情報とその顧客の趣味嗜好という強力なデータベースを持っているわけです。
それもあり、アマゾンで買い物をするのはとても楽しい。

一方の楽天はお店が乱立していて、ちょっとした買い物をするには少々見づらく、またノイズが多いのが個人的には気になっているところです。
(もちろん今後、各お店が前面に出てくるのか、楽天がそれらを見やすくまとめるのかという、サイト構築方法は検討されるのでしょう。)

つまり楽天はショップを取り込んで「場を提供し、集客すること」で勝負してきたのに対し、アマゾンは「顧客の情報をダイレクトに収集して、顧客の嗜好に合ったものをオススメする」という方法で勝負してきたのです。

ここをどう捉えるか、が勝負の分かれ目なのではないかと思ったのですが、時間がなくなったのでさようなら。
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毎度お馴染み、「企業法務について」のkataさんが最近リリースしたiPhoneアプリ、

「対局時計 Pro」

早速ダウンロードしてみました。
350円也。

詳しくはkataさんのエントリーをご覧頂きたいのですが、AppStoreには、以下のような商品説明がありました。


対局時計 Proは、囲碁や将棋、チェスなどの二人で対戦するゲーム用の時計です。
対局時計 Proは、単純な切れ負けにとどまらず、以下の様な多彩なオプションに対応しています。
- 4つのディレイ設定
 - ディレイなし
 - フィッシャーディレイ
 - ブロンシュタインディレイ
 - シンプルなディレイ

- 3つの秒読み設定
 - 秒読み設定なし
 - 日本式の秒読み(●秒を●回)
 - カナダ式の秒読み(●秒以内に●手打つ)

また、対局時計 Proは5つのセーブスロットを備えていますので、よく使うセッティングをすぐに読み込むことも可能です。



将棋は人並み程度にはやってきましたが、囲碁とチェスはルールも知りません。
そのためか、「ブロンシュタインディレイ」とか「カナダ式の秒読み」などと言われても、何のことやらさっぱりわかりません。

1年ほど前にグロービスの堀義人さんのお話を聞いて、「子供と囲碁をしよう」と思い立ったものの、まだ実行に移していないことを思い出しました。

さて、そんな私が「対局時計Pro」をダウンロードしてどうするのか。
そんなことは何も考えていませんでした。

せいぜい、
・kataさんに恩を着せる
・kataさんにクレームをつける
・利用方法は後で考える
くらいの考えしかありませんでした。


さて、ダウンロードしてみて早速いじってみたのですが、やはり私には使い道があまりないようです。
ただ、画面の右の方をタップすると右のタイマーがカウントダウンを開始し、左の方をタップすると替わって左のタイマーがカウントダウンするという、すぐれた代物であることだけは理解できました。
理解はできたけど、「使い道はやはりないな」と思いながら昨夜は寝ました。



話は変わって今朝のこと、早く目を覚ました4歳の娘が「しりとりをしたい」と騒ぎ始めました。
仕方がないので布団の中でしりとりを始めました。
「コップ」という4歳児らしい言葉に「プエルトリコ」と返し、その後も
「こま」
「マダガスカル」
「るす」
「スワヒリ語」
「ごま」
「マッチでーす」
などと、4歳児を愚弄するようなしりとりを続けていました。

しりとりを始めて1時間ほど。
ふと気づきました。

「対局時計が使える!」

そうです。
しりとりも「対局」なのです。

しかも子供特有の「無間地獄」から解放されるのに、時間制限を設けることは非常に有益です。
そんなわけで、kataさんの「対局時計Pro」の以外な利用方法を発見した祝日の朝でした。
子供とのしりとりやオセロ、ジェンガなど、ほかにも使い道はありそうなので、皆さんもダウンロードして使ってみてはいかがでしょうか。

もちろん「夫婦喧嘩の持ち時間管理」にも使えます。
公平に30分ずつ相手を罵ることができます。


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ところで先日、twitterで以前から相互フォローしている方から、「もしかして@kataxさんの関係者の方ですか?」と聞かれました。
これは「暴力団関係者の方ですか?」と聞かれるのと nearly equal なので、僕としては否定したいところでした。
しかし、twitterやBlogをチェックすればすぐにつながりが発覚してしまうので観念して「はいそうです・・・」とゲロしました。
何をもって「関係者」というのかは別として、ですが。
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最近発売になった「グロービスMBA事業開発マネジメント」の売れ行きが好調なようです。
かくいう私も、既に買うには買っていて、「次に読む本」としてカバンの中に待機しています。

さて、そのグロービスMBAシリーズですが、非常にわかりやすい記述と、採り上げられているケースが私たちに馴染み深い日本企業が中心であることから、私もこれまでいくつか読んできました。

そしてこのグロービスMBAシリーズのプロデューサーとして、おそらくシリーズ全ての書籍に関わっていらっしゃると思われる嶋田毅先生の新著がこれ。


利益思考利益思考
(2010/03/18)
嶋田 毅

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「利益思考」というタイトルから、「利益を追求する時代は終わったよ」とか「利益ばかり求めるのはよくない」などという、ネガティブな反応をされる方もいらっしゃるかも知れません。
しかし本書が「利益思考」として提案しているものは、そんな考え方ではありません。
「はじめに」から著者の意図するところを引用したいと思います。


しかし利益というものは、決して卑しいものではありません。資本主義社会でビジネスをしている以上、さまざまなステークホルダー(顧客や従業員など企業に関与するさまざまな人々)を満足させながら、より多くの利益を出すことは当たり前の目的です。その大前提をなおざりにしてはいけません。
もちろん、「利益が最優先で、そのためには何をしてもいい」といっているわけではありません。利益にはグリーディ、つまり強欲さから来るものもありますが、これはあまりよくない。しかし、社会に対してフェアな方法でしっかり利益を出すことにまで卑屈になる必要は一切ないのです。



「当たり前の目的」という点はやや同意しかねるのですが(目的はもっと先にある気がする)、利益を出さなければ企業というのは何も為せない存在であることは確かでしょう。
この点については、最近の「社会起業」という考え方と矛盾するようなものでもなく、企業活動として利益を適正にあげながら社会に貢献する、或いは社会の問題を解決する、という点に関して、方向性を同じくするものだと思います。


さて、本書は以下のような章立てになっています。


第1章 利益の本質を理解する
第2章 より大きな利益を生むビジネスとは
第3章 利益思考でビジネスを発想する
第4章 利益思考で考えるビジネスモデル
第5章 利益思考で実際に利益を手にする



第1章、第2章が「基礎編」、それ以降が「応用編」という建て付けです。

「基礎編」では「基本となる2つの軸」ということで、「利益・コスト構造」という考え方と「事業評価マトリクス」という手法を学びます。
そして「応用編」のうち、第3章・第4章では、基礎編で学んだことを前提に、ビジネス発想法やビジネスモデルの実例を研究します。
そして最後の第5章では、もっと大きな話としてビジネスプランや現場のオペレーションの話、人をどのように動かすかというミクロ組織論的な話へと続いていきます。

上記の「事業評価マトリクス」というのは、「市場の魅力度」と「競争優位性」を縦軸と横軸に置いたマトリクスなのですが、このあたりの説明についても、わかりやすい言葉で、かつ身近な実例を交えて記述されているので、非常に取っ付きやすく仕上がっています。
とはいえ、ただ取っ付きやすいだけではなく、要点はきっちり抑えられているので、体系的な理解も促進されるように工夫されています。

「競争優位性」の話では、「飲料事業のKBFとKSF」(※注 KBF・・・Key buying factors / KSF・・・Key success factors)の話として、日立造船の「杜仲茶」や日本コカ・コーラの「爽健美茶」などのケースが採り上げられていて、個人的にはとても興味深いところでした。



ところで私は現在、あるビジネスモデルの構築に関わっているのですが、第3章の下記の言葉がまさにぴったり当てはまる状況にあり、「なるほど」と心強く感じました。


新規事業の創造というのにはたいていの場合、クリアしなければならないボトルネックがあると思います。
実際にボトルネックとしてよく出てくるのは、法律です。
(中略)
そこで「法律に反するから無理だ」とあきらめては、とても新規事業は興せません。利益にたどり着くためには、もう一粘りも二粘りもしなければならないのです。



法務とコンプライアンスがメインの業務である私がビジネスモデルの構築に関わるにあたって、やはり最も目が行くのが「法律上問題ないか」という点です。
しかし以前のエントリーでも書いたことがあるように記憶しているのですが、面白い新規事業というのは案外、法律上グレーな部分に埋もれていたりするものだと思うので、「ここをいかに乗り越えるか」ということが非常に重要なポイントになるのでしょう。
宅配会社の代引きや、コンビニの収納代行などは、その最たる例でしょう。


そんなわけで、この「利益思考」という本ですが、事業戦略に関する各種書籍の入門書としての役割を十分果たしているように思います。
しかしそれだけではなく、事業戦略に関する各種書籍の応用の書としての役割をも果たすことができる稀有な一冊に仕上がっていると感じた次第です。


最後に、個人のスキルアップという側面から捉えた「利益思考」の一文を引用したいと思います。


そうした競争時代には、ある程度の利益をコンスタントに出しつづけられる企業に人材もお金も集まります。昔のようにシェアや売上げがあるとか、従業員にとって居心地のいい会社だというだけでは勝ち残れない。それは、もはや動かしようのない事実です。
そうした状況の中で、当然企業において求められるのは利益を生み出すことのできる人材、つまり利益思考をもつ人材です。
(中略)
利益に対するセンスがないビジネスパーソンは、経営者から見ると、たんに無駄の多い作業をしている人でしかありません。自分で考えて動いてもらうより、いっそ兵隊になって上からの指示に従ってくれればいいと見なされてしまうのです。つまり利益思考がある人のもとで、唯々諾々と働かされてしまうのです。
そうならずに、会社内での自身のプレゼンスを高めるためには、利益思考というものが強烈に必要となってくるのです。



私たち企業法務パーソンが売上げに貢献することはなかなか難しいかも知れませんが、利益に貢献する姿勢は常に忘れずにいたいものです。
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1年近く前のエントリーで紹介させて頂いた、下記の書籍が改訂されています。



新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術
(2010/04/16)
齋藤 嘉則

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早速本屋で手にとって、「どこが変わったのかな?」とパラパラ読んでみました。
しかし、採り上げられているケースが新しいものに変わった程度で、本質的な部分に大きな変更はないようです。
逆に言えば、10年以上前に書かれた内容が全く陳腐化していないということの証左でもあるのでしょう。

ちなみに「新版の刊行によせて」(表題は正確に覚えてませんが、そんな感じの「はじめに」的な文章)には、著者の齋藤嘉則氏自ら、

「初版を読んだ方は新版をわざわざ買って読む必要はない」

というような趣旨のことを書いていらっしゃいました。
ですので私としてはお言葉に甘えて、新版を買わないことにしました。

とはいえ、このBlogの右端にはいつもこの本が表示されているので、その部分についてはヨイショっと新版に差し替えておきました。
初版を含めてまだ読んでいない方には、一読をオススメします。
法務担当者などの管理部門に属する方に限らず、およそアタマを使う仕事をされている方であれば、本書から得るものは非常に大きいはずです。



そういえば右端に表示されている本のうち、江頭先生の「株式会社法」と弥永先生の「リーガルマインド会社法」も、遅ればせながら改訂版に差し替えておきました。
弥永先生の本はそんなにボリュームのある本ではないのですが、「えっ!そんなことまで!」というようなことに言及されていたりして、何かとお役立ちな一冊です。

以上、業務連絡のようなエントリーでした。
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千葉博弁護士のブログについては、過去に何度か紹介させて頂きました。

ご存知の方も多いかと思いますが、千葉先生は非常に多忙な弁護士でありながら、司法試験受験予備校の講師としても、「受験界で知らない人はいない」というほどの人気講師です。

過去にこのBlogに書いたことがあるのですが、私は幸いにして、前職で千葉先生と一緒に仕事をさせて頂く機会を得ました。
それからというもの、千葉先生は私の「憧れの人」でもあるのです。

話をさせて頂くとすぐに気付くことなのですが、千葉先生の頭の回転の早さは驚くべきものです。
私の拙い説明を(大量の資料を読んだりしながら)瞬時に理解し、私が話をしているうちに既に千葉先生の頭の中には資料の内容を踏まえた「仮説」ができあがっているのです。

またいつもにこやかで物腰も柔らかく、優しく相槌を打ちながら話を聞いてくれるのが常です。
とはいえ、油断をしていると鋭い質問や指摘が飛んでくるので、ただニコニコと話を聞いて下さるだけではないのですが(笑)

さて、前置きが長くなってしまいました。
そんな千葉先生なのですが、今回はじめて、「法律と関係のない本」を書かれたそうです。

先日お会いした際に頂戴したのですが、あまり商売っ気のない千葉先生ですので、宣伝じみたことを勝手にするのは憚られますが、とても面白い内容でしたので、感想など書かせて頂こうと思った次第です。


1番難しい試験に合格させるプロが書いた! スランプに負けない勉強法 (どんな目標も達成できる!自分をマネジメントする30の習慣)1番難しい試験に合格させるプロが書いた! スランプに負けない勉強法 (どんな目標も達成できる!自分をマネジメントする30の習慣)
(2010/04/20)
千葉博

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フォレスト出版さんらしく、少々ショッキングな言葉が帯に並んでいたり、表紙が派手だったりするのですが、それはご愛嬌ということで。

さて本書は、タイトルこそ「勉強法」となっていますが、その内容は単なる勉強法に留まらず、私たちビジネスパーソンにとっても、仕事(やそのための勉強)に活かせる千葉先生式の考え方が、余すことなく披露されています。

私はこれまで、千葉先生のBlogは司法試験受験生に向けて書かれているような印象を持っていました。
しかし本書を読んで、千葉先生がBlogで書いていらっしゃる「勉強法」というのは仕事や日常生活にも応用可能な、普遍的な「モノの考え方」なのだということに気付きました。


ところで千葉先生は本書において、「自分をマネジメントする30の習慣」の一つとして、

「変わることを恐れない」

ということをおっしゃっています。


おそらくは、この「変わることを恐れない」ということが、千葉先生の最も伝えたかったメッセージなのではないかと、私は思っています。

たいていの人は(少なくとも私は)、「自分が変わる」きっかけは、大きな壁にぶつかった経験にあるのではないかと思います。
もちろんそのような壁にぶつかることもなく、順風満帆な人生を送っていらっしゃる方もいることでしょうが、私は痛い思いをしないとわからないバカちんなのです。
きっと司法試験などの難関資格の受験生の方々も、合格までの道のりで、千葉先生がいうところの「スランプ」を経験して、「自分が変わる」経験をしていくのかな、と想像するわけです。

ここで壁にぶつかったときに、さらに「一歩前に出る」ことによって、仕事や受験やもっと大きな試練を乗り越えていくことができるのでしょうね。
もちろん自分自身が「敗北」を認めるまではそのような試練も、単なる「過程」でしかありません。
諦めない限り、「敗北」や「失敗」はないわけです。

今回千葉先生の本を読んで、そんなことをあらためて考えさせられました。
司法試験受験生に限らず、仕事や人間関係などで壁にぶつかっている方には、一読をオススメします。

ちなみに千葉先生も書いていらっしゃいますが、自分の体力や気力が落ちていく傾向や予兆を知っておき、できる限りその前に対処することが、継続的に高いパフォーマンスを発揮し続けるには必要なのだと思います。
私は大したパフォーマンスを発揮できるわけでもないのですが、このあたりは気をつけていて、疲れが溜まったときの対処法をいくつか準備しています。


最後に「あとがき」にある千葉先生の言葉を紹介したいと思います。
このことをわかっているかどうかが、「結果を出せる人」になれるかどうかの分水嶺になるという趣旨のようです。


いざというときに、自分を信じる力があるかどうか。
チャンスがあったら素直につかむ力があるかどうか。
絶望の淵に落ち込まない自分がつくれているか。
仮に陥っても挫折しない自分を持っているかどうか。
立ち直り方を知っている自分であるかどうか。



人生に上り坂と下り坂があることを知っている人は強いです。
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