風にころがる企業ホーマー

企業法務や経営に関する話題を中心に、気ままに情報発信してます。

2010/03

少し遅くなりましたが、この話題に触れないわけにはいかないでしょう。

「NBL編集倫理に関する第三者委員会設置のお知らせ」

このBlogへ辿りつかれる方の検索ワードも、ここのところ「NBL 第三者委員会」のようなものが非常に多い状況です。
しかし、そのような検索ワードで来られた方々は、求めている情報ではない記事に辿りついたものと思います。

というのも、このBlogをいつも読んで下さっている(奇特な)方は覚えていらっしゃるかも知れませんが、このBlogでは過去に何度か「第三者委員会」や「久保利弁護士」のことに触れています。

例えばこれ。

「カブドットコム証券の『調査報告書』についての一考察」

このエントリーでは、第三者委員会の委員長を務めた久保利英明弁護士の論理飛躍を批判しています。

「久保利弁護士と第三者委員会 -NBL920号から」

そしてこのエントリーでは、「久保利弁護士の第三者委員会への思い」のようなものを紹介しています。


そして奇しくも、上記の久保利弁護士が「第三者委員会」への思いを熱く語ったNBL920号において、事件は起きていたのです。
詳細は冒頭のリンク先をご覧頂きたいのですが、NBL編集部名義で出した「東証売買システムの不備によるみずほ証券の取消注文の不処理をめぐる損害賠償請求訴訟の検討」という論稿が、他の判例解説に酷似していたり、実はみずほ証券の関係者が執筆していたりという問題があったようです。
そしてその問題を調査するために、「久保利弁護士が委員長となって、第三者委員会が設置された」という、笑うに笑えない話になってしまっているのです。


私自身は、みずほ証券の誤発注をめぐる判決に関する論稿をいくつか飛ばし読み程度に読んでいます。
新聞等のメディアでは概ね、「東証も大変ね」「そもそも誤発注した方が悪いんじゃないの」という扱いになっているように見受けられますが、学者さんや弁護士さんなどの論稿を読むと必ずしもそう単純に割り切れる話ではないようです。
基本的には、「みずほ証券の誤発注自体を取り消す義務は東証になかったものの、東証が提供する売買システム自体に取消注文が実現されるようなシステムがなかったことに問題がある」という裁判所の判断を前提として、東証とみずほ証券の過失割合の妥当性について、議論がなされているようです。
(ちなみに東証の売買システムを作っているのは、いま話題の富士通さんです)

つまり過失相殺が適用されるにあたって、各々の過失割合が云々されている状況にあるわけです。
そのような状況下でNBLという権威ある雑誌が、一方当事者の書いたものを「編集部」名義で出すのは、さすがにマズイだろう、と騒がれているわけです。

現にNBL920号の例の論稿では、過失相殺が適用されることと、過失割合の妥当性のいずれについても批判的な主張がなされています。


この判決自体の話はこの辺に留めておきたいと思いますが、個人的には、久保利弁護士を委員長とする「第三者委員会」が、どのような報告書を出すのか、非常に興味深いところです。

ちなみに3月末には調査結果が出る予定のようです。
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年度末だからかたまたまなのか、自分でもよくわかりませんが、ここのところやけに慌しくて更新が滞っていました。
昨日は朝から長男の保育園の卒園式があり、昼は小学校入学準備で買い物に出掛け、夜は保育園の謝恩会がありと、卒園やら小学校の入学準備やら、思った以上に大変で、今朝は少し寝過ごしました。

Blogが廃墟のようになるとイヤなので、久しぶりに更新してみようと思ったのですが、今日もじっくりと書ける状況ではないので、タイムリーな話題を一つだけ。

皆さーん!確定申告は明日までですよー!

ちなみに私は今から出掛ける必要があるので、今日の夜、一気にやってしまおうと考えています。
数年前からe-TAXを導入しているので、自宅のPCをいじるだけで申告できてしまうのですが、解決できない問題が生じたらアウトです。

でもきっと大丈夫。
このような場合のために、医療費などの支払いが発生する都度、Excelで集計してきていますから。
PCが壊れない限り、あと、子供が暴れ始めない限り、きっちりやり遂げます。

そんなわけで、書きたい法務系の話題もたまってきているので、近日中にUPします。

ではでは。
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このBlogではよく、子供自慢のようなエントリーをアップしています。
興味のある方もそうでない方もいらっしゃれば、「ケッ!」思われている方もいらっしゃると思います。

僕は「プロフィール」にも書いているように、「子供たちに笑顔を増やしたい」と常々思っています。
それは自分の子供を笑顔にすることであったり、その友達を笑顔にすることであったりします。
また、いずれ経営というものに携わったときに、その会社で働く方々の子供たちに笑顔が増えるような仕組みを作ったりすることかも知れません。
いずれにしても、僕は子供たちの笑顔というものが大好きで、生き生きとした瞳を大事にしたいと思っています。

幸い僕が親バカぶりを発揮して、子育ての面白さを人様に恥ずかしげもなく語ることによって、「もう少し子育てを楽しんでみようと思います」と言ってくれた女性や、「子供が欲しくなりました」と語ってくれた方もいて、僕の親バカも多少の役には立っているように思います。


さて、そんな僕ですが、先日自分の子育てについて反省させられることがありました。
これまで、子育てについては自分の頭でしっかり考えて、他人に何と言われてようとも、あまり気にせずやってきていました。
そして子供たちも順調に伸び伸びと育っているように思っていました。
しかし、ここしばらく続いた長男の頭痛はどうやらストレスが原因だったようで、そのストレスの原因であるストレッサーは、僕と妻の夫婦喧嘩だということがわかり、反省しているわけです。

先日のある夜、布団の中でうなされていた長男が突然吐きました。
僕はいつも同じ布団で寝ているので、すぐに背中をさすったりタオルで拭いたりということをしていたのですが、長男は吐いたことがショックだったようで、
「どうしてこんなになっちゃうのー!」と大きな声で泣いていました。

しばらく介抱して落ち着いたところで、布団の中でじっとしている長男と話をしました。
その時に、「とっと(長男は僕のことをこう呼びます)とママがケンカするから頭が痛くなった」と言っていました。
これを聞いた時は、本当に自分の未熟さを心の底から反省しました。

私と妻は別に仲が悪いということは全くなく、むしろ「いつも家族全員で移動」というくらいの仲の良さです。
ただやはり、一緒にいる時間が長いとケンカになることも多く、たいていはつまらないことなのですが、子供たちにはつらい思いをさせていたようです。

僕自身、自己の経験上、このような時の子供の気持ちは痛いほどわかっているのですが、もう少し自制が必要だったようです。

その後、その時期に保育園で下痢や嘔吐が流行っていたと聞いたので、実は胃腸炎か何かだったのかも知れませんが、子供の心を傷つけていたことに変わりはありません。


今週末はいよいよ長男の保育園の卒園式です。
長男は小学校に通うことを楽しみにしています。
環境が急激に変わる時期なので、精神的に安定した時間を過ごさせてあげたいと思っています。
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