風にころがる企業ホーマー

企業法務や経営に関する話題を中心に、気ままに情報発信してます。

2009/12

早いもので2009年も今日で終わりです。
そんなわけで、思いつくまま、この1年間の総括でもしてみようかと思います。

【父親として】
長男は6歳、長女は3歳(もうすぐ4歳)になりました。

「人は、辛い思いをした時期のことは忘れるものだ」という話を聞くことがあります。
事実私も、数年前、どん底の思いでいた時のことはあまり記憶になく、家族で出かけた場所や遊んだことまで記憶が曖昧だったりします。
そんな経験から、子供たちの一日一日の成長をしっかりと記憶に留めておきたいという気持ちが非常に強くなりました。

そしてこの一年間は、忙しかったり何だりでこれまでできなかった分を取り戻すかのように、子供たちと一緒に遊びました。
子供たちの無尽蔵のエネルギーに付き合いすぎてヘトヘトになったりもしましたが、たくさん話をして、たくさん一緒に運動してと、父親としては満足のいく1年を過ごすことができました。

保育園の運動会で、長男は3年連続のかけっこ一等賞。長女は小さな体で初めてのリレーを頑張りました。
僕は6年連続お父さん競技に出場しているのですが、結局一度も優勝できていません(笑)

また、長男は初めての「お泊り保育」にも挑戦しました。
僕と一緒でないと眠れない長男が、立派にお泊りをすることができ、ちょっと感動しました。
ほかにも、プールでずいぶん泳げるようになったり、鉄棒で逆上がりをできるようになったり、初めてのおつかいをしたりと、長男の成長が著しい1年でもありました。

長女は相変わらず体が小さいのですが、物事をだいぶ理解できるようになってきました。
とてもおしゃべりで、僕の幼い頃を彷彿とさせます。
アトピーの症状もかなり改善し、飲み薬を卒業することができました。あと一息です。

【夫として】
先日、9回目の結婚記念日を迎えました。
来年で結婚10年になります。

結婚してから、妻には心配と苦労ばかりかけてきました。
心労のあまり、妻の体調が悪くなってしまうような時期もありました。

しかしこの1年、ようやく妻に安心してもらえるような状況になり、夫として人並になれたかな、と思っています。
妻には苦労をかけた分、幸せになってもらいます。

【息子として】
生まれ育った福岡から上京してもうすぐ18年になります。
人生の半分を東京で過ごしたことになるわけです。

末っ子の僕を「石鹸のようにかわいがった」と言う母親に寂しい思いをさせたことが、僕の心にいつも暗い翳を落してきた18年だったように思います。
両親を海外旅行に招待したり、高級ホテルのスイートルームに泊まってもらったり、というようなことをしてきたのは、せめてもの償いというか贖罪というか、そんな思いからでした。

東京に出てきた頃は、僕を心配して電話してくる母親を疎ましく思った時期もありましたが、今では週に一度はこちらから電話をかけて話をするようにしています。
この1年間は、そんな程度の親孝行しかできませんでしたが、僕が公私ともに充実して過ごしていることを伝えていることで勘弁してもらいたいと思います。

【会社員として】
今の会社に入って1年9ヶ月が経ちました。
仕事は面白く、周囲に信頼され、そして期待され、本当に充実した日々を過ごすことができていることに感謝しています。
僕ひとりの力では大したことはできないのですが、会社を強くする原動力として、持てる力を発揮できる環境にいることは本当に幸せです。

この1年間に携わった仕事を細かく書くことはできないのですが、法務担当者として随分幅広い経験を積むことができました。

法務業務の内訳としては、いわゆるコーポレート法務が業務の半分近くを占めていたように思います。
そのほか契約法務はもちろんのこと、これまであまり触れてこなかった特許権や商標権といった知的財産権の実務にも携わってきました。
そのほか、トラブル案件の対応にもかなり時間を割きました。これは引き続き来年も手が掛かりそうです。
あとは業務改善に法務の視点から関わったり、経営戦略の立案に携わったり、落し物の案内をしたり、プリンターの故障に対応したりと、もはや「何でも屋さん」です(笑)


【その他】
これまで資格試験や検定というものを殆ど受けたことがなかったのですが、この1年間はいくつか受験しました。

まずは昨年12月に受検した「ビジネス実務法務検定」、年が明けて2月には「ビジネス会計検定」、3月に「知的財産管理技能検定」「TOEIC」と、続けざまに、割とお手軽なものをいくつか受けました。
そして全く予定外だったのですが、仕事の関係で、9月に「第一種衛生管理者」なる国家資格を取得しました。

「法律」「会計・財務」「英語」「IT」を中心に勉強をしようと年初に計画していたところ、「英語」以外はまあまあそれなりにできたので、これもよしとします。

来年は「英語」と「数学」に力を入れたいと思います。

【総括】
全部で10の項目について、2009年の目標を設定していましたが、6割程度は達成したように思います。
5ヵ年計画のうち2009年に達成すべきことは、やや遅れて年明けには達成できそうです。


最後に、今年読んだ本の中で特に面白かった本のご紹介を。

クリティカルシンキング (入門篇)クリティカルシンキング (入門篇)
(1996/09)
E.B.ゼックミスタJ.E.ジョンソン

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類書はいくつか読んできましたが、「クリティカル・シンキング」に関してはこの本が抜群に優れているように思います。
この本を読む前と読んだ後では、ものごとの見方まで変わるようにすら感じます。
ちなみにこの本を読んで少し思うことがあり、下記の本を買いました。

不法行為法―民法を学ぶ不法行為法―民法を学ぶ
(2007/04/23)
窪田 充見

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不法行為の因果関係の考え方について、社会科学上の因果関係の考え方が参考になるのではないかと思い購入したのですが、まだ読んでいません。
公害訴訟の分野などの裁判例では、上記二つの因果関係の考え方について、かなり近いようなものが見受けられるのですが、何か面白い発見ができるのではないかと考えています。


そしてこれ。

組織論再入門―戦略実現に向けた人と組織のデザイン (ビジネス基礎シリーズ)組織論再入門―戦略実現に向けた人と組織のデザイン (ビジネス基礎シリーズ)
(2005/12)
野田 稔

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組織を率いていく方法や考え方については、お手軽なハウツー本でいろいろなことが言われていますが、それらのルーツはたいてい「組織論」としてまとめられています。
であれば、ハウツー本を多く読むよりも、「組織論」をきちんと学んだ方がむしろ早いのではないかと思います。
この一冊は、マクロ組織論とミクロ組織論をバランスよく、かつわかりやすく解説してくれるので、大部ですがわりとすんなり読みきれるのではないかと思います。


以上、まとまりのない長文になってしまいましたが、皆さんよいお年を!
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昨日が年内最後の出勤日でした。

公私ともに張り切りすぎた夏の疲れを、ずーっと引きずったまま秋が終わり、あっという間に年末を迎えてしまいました。
12月の法務は、トラブル対処の案件が大量に舞い込み、何とも慌しい毎日でした。
しかしまずは、無事に年末を迎えられたのでよしとしたいと思います。

そんなわけで12月はとにかくハードな毎日で、肉体的にも精神的にもギリギリの状態でした。
そこで通勤中に聴く音楽で、気持ちをスッキリさせる工夫をしていました。

例えばこれ。

孤独なランナー孤独なランナー
(2005/09/21)
ジャクソン・ブラウン

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原題は「Running on Empty」。Jackson Browneの代表作の一つです。
このアルバムのラスト2曲、「The load-out」と「Stay」がとても美しいメロディで、心が洗われるような気持ちになります。
ところで、私がこれまで使っていた第2世代のiPod nanoやクルマのHDDでは、本来曲と曲がつながっている構成のものであっても、一瞬無音状態が入ってしまっていました。
しかし先日購入したiPod touchでは、CDで再生したときと同じように曲がつながって聴けるということに、このアルバムで気付きました。

続いてこれ。

Storm FrontStorm Front
(2008/02/01)
Billy Joel

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Billy Joelといえば、「Stranger」や「52nd street」などの名作がありますが、「Storm Front」も名曲揃いの名盤です。
特にラストの「And so it goes」は、ピアノが美しい一曲です。

さらにベタですが、これ。

ナッシング・ライク・ザ・サンナッシング・ライク・ザ・サン
(2008/08/02)
スティング

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Stingの代表作の一つです。
「Englishman in NewYork」が収録されていることで有名ですが、「Fragile」や「Secret Marriage」、「Little Wing」などの名曲が多数入っています。
「Little Wing」はジミ・ヘンドリックスのカバーなのですが、Cream(Eric Crapton)のカバーなどと聞き比べても楽しいかと思います。

そして毎度登場するGuns n' Roses。

Use Your Illusion IUse Your Illusion I
(1991/09/17)
Guns N' Roses

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「November Rain」は、ハードロックが嫌いな方でもいけると思います。


そんなわけで、心安らぐ音楽のご紹介でした。
今日はこれから年賀状に宛名を印刷してコメントを書きます。
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クリスマスでした。

12月の中旬、わが家の玄関にある寄せ植えに、お隣さんが電飾を施してくれました。

先日のエントリに登場した、小金井公園の自転車コースを教えてくれたお隣さんは、僕と同年代の夫婦で、わが家の子供達と同年代の娘さんが二人います。
今回電飾を施してくれたのは、反対側のお隣さん。60歳過ぎ(?)の夫婦でお子さんが独立しているので、わが家の子供達を孫のように可愛がってくれます。
わが家の子供達も調子に乗って、勝手に家に上がり込んで家宅捜索ばりにお菓子やおもちゃを押収してきたりしています。
「おじちゃん」「おばちゃん」と呼んで親しんでいるのですが、水鉄砲で水をかけたり、自転車で突撃したりと、乱暴狼藉の限りを尽くしています。

ところでクリスマスプレゼントは、amazonやネットオークションで購入しました。
特に、長男が欲しがっていた仮面ライダー関連のおもちゃは売切れが続いており、ネットオークションでプレミア付で購入する必要がありました。
ネットで買った場合、宅配便が自宅に届いては困るので、宛先をお隣さんにしておいて、クリスマス当日まで預かってもらいました。

そんな親切なお隣さんは、12月24日の日中、わが家の寄せ植えにプラプラと飾りをたくさんぶらさげてくれていました。
それに気付いたわが子たちは、「サンタさんが来たんだ!」と大興奮。
とても素敵な贈り物に感謝です。

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クリスマスが終わると、あっという間に年末です。
昨日、遅ればせながら年賀状を注文しました。

今年、やり残していることがいくつかあるので、すっきり終わらせて新年を迎えたいと思います。
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ライセンス契約のすべて 実務応用編ライセンス契約のすべて 実務応用編
(2009/12/01)
横井 康真青木 武司

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ようやく買うことができました。
ご存知「企業法務マンサバイバル」」のtacさんが共同執筆者として出版された一冊。

企業法務マンサバイバル→amazon という王道で購入しようと考えていましたが、amazonでは品切状態が続いていたため、待ちきれずにリアル書店で購入しました。

まだ目次と序章を読んで、本文にはさっと目を通した程度ですが、「実務応用編」というだけあって、非常に実践的な内容です。
特に国際間の契約を念頭においた記述が厚く、英文の契約条項案と日本語の契約条項案が併記されているところが特徴でしょうか。

個人的には「ライセンス契約」に実務で関わった経験が多くはないので、姉妹書の「ライセンス契約のすべて―ビジネスリスクの法的マネジメント」から読んだほうがよいのかも知れませんが、とりあえず理解できるかどうか目を通してみたいと思います。

しかし第2部8章「デザイナーの知識不足による不利な契約」は、これまでの実務で、思い当たる節のある部分で非常に興味深いので、じっくり読んでみたいと思います。

いずれにしても近日中に感想など書いてみたいと思います。

ちなみに、水道橋の丸沼書店の前をクルマで通る用事があったので、数年ぶりに丸沼書店に入ったのですが、いやはややはりすごい品揃え。法律書・会計書に関して、「置いてないものはない」といったところです。
クルマの中で家族が待っていたのでじっくり見ることはできませんでしたが、また近いうちに行きたいと思います。
ところで、早稲田セミナーが大日本印刷に事業譲渡をし、それがさらにTACに事業譲渡されたのはご存知のとおり。

丸沼書店に、一部の業界では超有名な、早稲田セミナーの成川元学院長がガッツポーズをしたパンフレットが置いてあったので、手にとってみました。「スクール東京」という、新司法試験対策予備校の「最高名誉顧問」に就任されたとのことですが、何だか以前ほどの元気が感じられず、寂しい限りです。
あのキャラクターは結構好きなのですが・・・

しかし私の知る範囲ですが、「最高顧問」とか「名誉顧問」だとかいう肩書きの方は、過去の栄光にすがって生きているような方が多く、あまり好きな響きではありません。
大企業の元役員などが中小企業の顧問になるときに、「最高顧問」などという肩書きをもらって威張っているのを数多く見てきただけに。
普通に「顧問」でいいんじゃないかと思います。

話が随分それてしまいましたが、tacさん出版おめでとうございます。
私も少しでも近づけるように精進したいと思います。
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先日、小金井公園に行ってきました。

東京の西半分に住んでいる方以外、あまり馴染みがないかもしれませんが、武蔵野地区を代表する大きな公園の一つです。

自宅のお隣さんから、「子供向けの自転車コースがある」という情報を聞き、「それは面白そうだ」ということで、クルマで出かけました。
途中、独身時代に住んでいた三鷹のアパートを見物し、小金井公園に到着。
駐車場にクルマを停めて、早速「自転車コース」に向かいました。

今どきの子供は、だいたい4才頃から「補助輪付き自転車」に乗り始め、5才になる頃には補助輪が外れるのが相場のようです。
わが家の長男も、4才の誕生日に自転車を買い与え、5才になる前には補助輪が外れています。
そして長女ももうすぐ4才になるのですが、やはり4才の誕生日に自転車を買おうと計画しています。

しかし長女は保育園の同じクラスの子に比べ、一回りほど体が小さく、「あんよが上手ねぇ」などと声をかけられることもあるくらいなので、「自転車はまだ早いかな」という気持ちもありました。
そんな折、小金井公園の「子供向け自転車コース」では、各種サイズの自転車を貸してくれ、その中にはもちろん補助輪付きもあるというので、試しに乗せてみようと思ったわけです。

利用料は1時間100円~200円。自転車のサイズによって料金が異なりますが、かなりアバウトな運営なので、違う自転車に適当に乗り換えても特に注意をされることもないようでした。ヘルメットも無料で貸してくれます。

わが家の長女は、「ネタかよ!」と言いたくなるほど、愛嬌があるというか滑稽というか、絶妙なタイミングで転んだり落ちたりする習性があります。
例えば、「ママー!」と言いながら走ってきて、目の前で思いっきり転んで泣くなどというのは日常茶飯事。
今回も補助輪付き自転車に跨った途端、ハンドルがクルッと回って自転車ごと転び泣いていました。
しかしめげずに自転車に初挑戦。

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案外すんなりと自転車を漕ぐことができました。
うれしくなったようで、子供用コースをグルグルと回っていましたが、補助輪が段差に乗っかって「ママー!」と泣いていたら、近くにいたお父さんに救出されるという一幕も。

長男は、色々な自転車を試し乗りして、子供用コースをかっとばしていました。


自転車のコースは子供用以外に、普通コースや小学校高学年以上コースなど3種類あったので、家族みんなでサイクリングをするのも楽しいかも知れません。
もちろん、補助輪を外す練習にももってこいの場所でした。
ちなみに僕が小さいときは、「うるさいから外せ」という兄の一言により、補助輪をつけることは許されませんでしたが・・・


小金井公園にはほかにも大きなアスレチックなどがあり、家族で一日楽しめる場所です。

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寒い時期ではありますが、お子様のいる方にはオススメです。
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