風にころがる企業ホーマー

企業法務や経営に関する話題を中心に、気ままに情報発信してます。

2008/09

今週、遅めの夏休みをとり、実家のある博多に帰っていました。

妻は博多・天神にある、「西通り」というおしゃれな通りで洋服を見ることを楽しみにしていたので、息子と娘を両親に預け、私と妻は「西通り」にショッピングに出かけました。
昨年の夏休みは諸事情により私一人での帰省だったので、妻と「西通り」に行くのは2年振りでした。

「西通り」は1㎞四方くらいの街並みで、アパレル系のショップ中心に、20代~30代くらいの男女をターゲットにした店舗が軒を連ねています。
軒を連ねる、という言い方がぴったりの街並みで、1軒店をのぞいて隣の店をまたのぞく、といったように、次から次へと店を楽しむことができます。
それがどうでしょう。
この2年の間に、「西通り」は様子が随分変わってしまっていました。
空きテナントや開店休業状態の店舗が増え、随分寂しい通りになっていました。
残っているのはチェーン店を中心とした、大きな資本の店中心でした。
個性的な店舗が並んでいたのが魅力であった「西通り」は、ただの通りになったようでした。

帰省中に会った、広告代理店に勤める高校時代の友人も、「景気が悪くてどこの会社も広告費を削減している」と言っていましたし、商売をしている私の実家も経営は苦しいようです。
ほんのこの間まで日本は、記録的な長期にわたる好景気だと言われていました。
私たちに実感はあまりありませんでしたが、少なくとも東京の景気は悪くなかったように思います。

バブル崩壊後の不景気の時にも、「西通り」には行っていましたが、こんなにひどい状況ではなかったように思います。
これが地域格差というものなのでしょうか。

格差をつくった元凶のように言われている小泉元総理が引退を表明しました。
福岡出身の麻生総理は、博多を始めとした地方をどう建て直すのでしょうか。
増税とインフレによって、地方がさらに疲弊しなければいいのですが。
腕前を拝見したいと思います。
このエントリーをはてなブックマークに追加

酒井穣さんのブログで紹介されていて、以前から読みたいと思っていた一冊です。

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙    新潮文庫 (新潮文庫)ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 新潮文庫 (新潮文庫)
(1994/04/01)
G.キングスレイ ウォードG.Kingsley Ward

商品詳細を見る


私も、息子がこれからの人生で悩んだときの何かの助けになればと思い、私がこれまでに学んできたことを息子宛ての手紙にしたことがあります(恥ずかしくて捨てましたが)。
私と同列に扱うのは大変恐縮なのですが、この本の著者であるキングスレイウォードさん(長いので以下「キンちゃん」といいます)も、基本的には同じ発想、つまり自分が人生において学んだことを、実の息子に何とか伝えたいという強い気持ちから、手紙を書かれたのだと思います。
そんな、父親の温かい思いやりに溢れた本でした。とはいっても、これはビジネス書として扱われているだけあって、特にマネジメントの分野で、教科書的な役割を果たすものだと思います。

私は子育てを通じて、マネジメントのスキルが上がったと感じています。子育てから学ぶことは、仕事においても活かせるものがたくさんあると思っています。
対話の重要性、温かく見守る忍耐、褒めること。どれも子育てを通じてその重要性を確認するものですが、マネジメントにおいても必須のものだと思います。
キンちゃんのこの著書には、それらが散りばめられています。

私自身は、父親が子供の教育に無関心な環境で育ち、それを気楽でいいものだと感じていたので、キンちゃんのようにアドバイスをしてくれる父親を少し面倒に思うかもしれません。
でも、現在の私は、5歳になる息子のことで頭がいっぱいです。決して教育熱心な親ではないのですが、息子を好い方向に導くことに心を砕いています。

子育てを通じて仕事力を上げる。
そういう意味での「ワークライフバランス」もいいのではないでしょうか。



そういえば、前回のエントリーで私が書いた記事と同じことが、この本には書かれていました。

批判に関する限り、人生の途上で出会う人のうち、聞く価値があるのは10%程度だろう。残りの90%の人たちの動機は、羨望、悪意、愚かさ、あるいはただの無作法である。当然ながら、君が馬鹿正直に悩めば、それらがみな君の士気を挫くだろう。秘訣は、すぐさま批判者を評価することである。尊敬に値する相手だろうか?と、すぐに自分に聞いてみなければならない。その批判が例の90%の人からのものなら、すぐに忘れること。不当な、あるいは悪意のこもった批判は、ひとたび受け入れると、何日間も、そしていく晩も夜更けまで、心を悩ますからである。


「パクった」と思われたくないので、書いておきます(笑)
このエントリーをはてなブックマークに追加

法務をはじめ管理系の仕事をしていると、会社としての方針を示したときに、他部署からの「不満」、よくいえば「批判」に直面することがよくあります。
そのような批判には、大きくわけて二種類があります。
建設的な批判と、そうでない批判、です。
建設的な批判とは、「会社をよくしたい」という気持ちの発露であり、そのような気持ちがロジカルに表現されたものです。
そうでない批判とは、単なる不満や自己顕示欲の発露である批判であり、殆どの場合聞く価値のないものです。
私のみるところ、会社内における批判の90%は後者です。
建設的な批判は会社にとって有益なものであり、これを吸い上げることのない組織はいずれ衰退していくはずです。
そうでない批判はどうでしょう。
そのような批判自体に意味はありません。しかし、そのような批判をする人たちも会社には必要なものなのです。
そのような批判をする人がいなくなると、必ずほかの、今まであまり表立って批判をしてこなかった人たちが、批判をするようになります。会社には常にそのような人たちがいて、ある意味バランスを保っているのです。
ですからそのような人たちも、問題なく仕事をこなしている限りにおいては、受け入れていく必要があります。
重要なのは、自分自身がそのようにくだらない批判ばかりする人間にならないよう気をつけることだと思います。
このエントリーをはてなブックマークに追加

わが家には5歳の息子と2歳の娘がいます。
私はとても子供が好きなので、あと一人でも二人でも、子供が欲しいと思っていますが、妻は「もういいでしょ」と言っています。
妻がそのように言うのも私には理解できます。
それは、経済的な問題もありますが、「子供に優しくない」社会の問題が最も大きくのしかかってくるからです。

「子供に優しくない」というのは、「子供を持つ親にも優しくない」ことを意味します。
先日、駅で、社内マナー向上のための啓発ポスターを見かけました。
そこには
「ベビーカーをお持ちの方は、他のお客様の迷惑にならないよう気をつけましょう」
と大きく書いてありました。
それを見た私は、とても悲しく残念に思いました。

ベビーカーを押しているお父さんやお母さんは、周りの迷惑になることをとても恐れています。迷惑になることを嫌って、外出を避ける人もいるほどです。
わが家も、子供を連れて電車に乗るのは精神的に疲れるので、なるべく車で出かけるようにしています。
優先席に座っている若い人たちが、子供連れの人たちに席を譲ることも滅多にありません。
確かに、周りの迷惑を一切顧みない親というのも、いるにはいます。でもそれは少数派です。
大多数の、周りの迷惑を恐れているお父さんやお母さんに、「迷惑にならないように」との心理的負担をさらに掛けるという無神経さ、無理解ぶりは、日本の子育て事情を象徴しているように思います。

以前、一人目の子を身ごもった妻と、海外旅行に行ったときのことです。
空港のX線検査は、胎児に悪影響を与える可能性があるので、「彼女は妊娠しているのでX線検査はやめてほしい」と、空港職員に言いました。
日本の空港職員は、無表情かつ事務的に妻に指示を出し、身体検査を行いました。
一方グアムの空港職員は、数人が笑顔で集まってきて、拍手をしながら「Good Job!」と言ってくれました。
まあ、日本の空港は忙しいというのもあるのでしょうが・・・
ちなみにグアムでは、子供の乗降のために通学バスが停車したときは、反対車線の車まで停止することになっています。
また、何かの本で、「ハワイの人に受け入れられるにはどうしたらいいか」という質問に、「子供に優しくすることだ」と回答しているものを読んだこともあります。
同じ「島に住む」人間として、もう少し子供を大事にする社会にしていきたいなあ、と日々思っています。
みんな小さいときは子供だったんだからさ。
このエントリーをはてなブックマークに追加

来年3月開催の、東京マラソンに参加することにしました。
とは言っても、応募多数の場合は抽選になるそうなので、参加できるかどうかは未定です。前回は5倍の競争率だったそうなので、割と狭き門です。

本当をいうと、長距離走はキツイので嫌いなのですが、痩せるためにジョギングをしようと思っていた矢先に会社の人から誘われたので、二つ返事で参加を決めてしまいました。
でも学生時代の「マラソン大会」などではいつも優秀な成績で、陸上部よりも早かったりしました。負けず嫌いだったんですね。

そうは言っても42.195kmは初めての挑戦です。このブクブクと太った体のままでは、その10分の1も走れないでしょう。
参加できるかはわかりませんが、健康的に痩せるためにも、3月に向けてジョギングを始めようと思います。

ちなみに一緒に参加するのは、40〜50代の我が社経営層。それに比べるとまだまだ若い私が、負けるわけには行きません!
このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ