風にころがる企業ホーマー

企業法務や経営に関する話題を中心に、気ままに情報発信してます。

また本田直之さんです。
これで本田さんの著書はすべて読破かな?

レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術
(2007/06/29)
本田 直之

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この本、表紙に惹かれます。
本田さんの著書の表紙はいつも、本田さんが愛用しているものの写真なのですが、今回はデスクです。
人のデスクを観察することが好きな私としては、この写真はたまりません。
早速真似をして、職場のPCを正面から左手に移動しました(笑)
他の著書で紹介されていたamadanaの計算機やマッジョーレのペンケースなどの姿も見られます。

この「レバレッジ・シンキング」ですが、「レバレッジ・リーディング」や「レバレッジ人脈術」などの一連のシリーズの上位概念にあたるものだそうで、内容的にはレバレッジシリーズの「まとめ」的なものになっています。
ですので、他の著書を全部読まれた方には、目新しいことはないかも知れません。
逆に言うと、本田さんの考えを概観されたい方や、これからレバレッジシリーズを読もうという方にいいかも知れません。

それにしても本田さんは、「うすうす感じていたけど、意識して考えたことがなかったんだよなー」というようなことを言語化するのが、とても上手な方だと思います。

ゴールには長期的ゴールである「ライフデザイン」と、短期的ゴールである「現在の仕事の課題」などがありますが、現状とゴールを見比べると、明らかなギャップがあるはずです。
あなたがやるべきことは、このギャップを埋めることです。それを効率的に達成できるように、パーソナルキャピタルを構築する必要があるのです。



確かにそのような、「ギャップを埋める」作業をしていますが、はっきりと言語化してもらってはじめて、意識しました。
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どうもタイトルが好きになれなかったのですが、読んでよかった一冊。

3000人のユダヤ人にYESと言わせた技術3000人のユダヤ人にYESと言わせた技術
(2008/06/17)
マーク富岡

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著者のマーク富岡さんというのは日本人の方で、何故「マーク」なのかは・・・あとがきに愉快なエピソードとともに書いてあります。
メルマガ「ビジネスブックマラソン」で有名な、ブックコンサルタント土井英司さんの主催する講座出身だそうです。


この本では、著者がメーカーでの数々の海外との交渉経験を通じて身に付けた、様々な交渉術が紹介されていて、それだけでも充分楽しめるうえ勉強になるのですが、様々な国の人たちの交渉スタンスが生き生きと描かれていて、本当に興味深い内容となっています。
たとえばアメリカ人。

アメリカ人との交渉のときによく思うのだが、「説明のバリエーション」というのはあまり意味をなさない。
強引に主張を通そうというとき、アメリカ人はあの手この手で説明をする。その多くは客観的データに基づいたものである。アメリカの国勢調査から日系のシンクタンクの発表、大手コンサルティング会社の分析など、バリエーションはじつに豊富だ。
しかしどの説明も同じように「50万ドルのアドバンスがほしい」というところに帰結していては、「50万ドル」がどうしても合意できない額であった場合、まったく意味がない。
主張を通しつつ相手に納得してもらうためには、その主張から大きく外れない代替案を提示するのがコツだ。



経験したことはないけれど、なんだか想像がつくところが面白い。

そんな著者の経験を通して発見した、日本人の良さがこれ。

「古臭い」あるいは「国際基準と違う」などと軽視されがちな日本人の「おもてなしの心」だが、これからのボーダレス時代には、必ず強みになると私は確信している。



いわゆる「ホスピタリティ」ってヤツですね。
私も同感です。
「ビジネスにおけるホスピタリティ」というテーマも、これから注目を集めるのではないかと考えています。
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いわゆる契約書の雛型集と呼ばれるような本は、世の中にたくさんあります。でも実用に堪えられるだけのクオリティのものは、そう多くないのではないでしょうか。
私もこれまでいくつかの雛形集を見てきましたが、これが一番使えます。

ビジネス契約書の見方・つくり方・結び方 (DO BOOKS)ビジネス契約書の見方・つくり方・結び方 (DO BOOKS)
(2007/12)
横張 清威

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はじめに契約書全般の基本的な解説が載っています。ここは法務担当者としての基本的な知識の確認として読んでおけばいいでしょう。
そしてその後に、各種契約書雛型が全15種類載っています。
以下のような契約書です。

動産売買契約書
継続的売買取引基本契約書
金銭消費貸借契約書
業務委託契約書
ソフトウェア開発委託契約書
代理店契約書
特約店契約書
フランチャイズ契約書
秘密保持契約書
不動産賃貸借契約書
雇用契約書
出向契約書
労働者派遣基本契約書
事業譲渡契約書
合併契約書



どうでしょう。まるで統一感のないラインアップ(笑)
誰をターゲットにしているのかよくわかりません。

でも個々の完成度は高いです。
私がよく参考にしているのは、秘密保持契約書です。
もともと会社で使っていたものを、この本を参考にブラッシュアップしています。

しかしそうはいってもやはり、契約書というのは個別の契約状況を反映する必要があり、ある程度「センス」としか言いようのないものが要求されるものだとは思います。
その「センス」は、法律の勉強だったり、ビジネスの経験だったり、社会経験だったりを通して身に付けるしかないものだったりします。

私自身、まだまだこの「センス」が身についておらず、契約書と日々格闘しているのですが。
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またしても本田直之さんです。
今度は英語勉強法です。


レバレッジ英語勉強法レバレッジ英語勉強法
(2008/04/04)
本田 直之

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私の英語力は、同年代の多くの日本のビジネスパーソンがそうであるように、中学から大学まで勉強した割にあまり使えないレベルです。
本田さん流に言えば、勉強はしてきたので「含み資産」はあるけれども、使えるレベルの「自分資産」にできていない、といったところでしょうか。
そんな私ですが、やはりご多分に漏れず、社会人になってからも何度か、英語力を上げようと勉強に取り組んだことがあります。しかしその度に挫折してきました。

その挫折の原因がわかりました。

本田さんの考えでは、英語には3つのレベルがあるそうです。
①プロレベル
②役立つレベル
③楽しむレベル

そこで本書が目指すのは、②の「役立つレベル」ですが、ほとんど英語を話したこともなく、使う機会もなかった人がいきなり②を目指しては失敗します。最初は挨拶や自己紹介ができるようになる、英語を話す際に、怖くて詰まってしまうことがないようにする、などの③の「楽しむレベル」からスタートすべきでしょう。



目指してました。思いっきり②を目指してました・・・
そうです。ものには順序ってものがあるのです。それに気づかなかったところに、挫折の原因があったのです。

また、本田さんはこうも指摘します。

こういった否定的な思い込みを「メンタルブロック」といいます。英語を話すためには、英語に関して自分にはどのようなメンタルブロックがかかっているか知り、それを一つ一つ、解いていかなくてはなりません。



確かにありますよね、恥かしさ。
「通じなかったらどうしよう」
「同僚に笑われたら恥かしい」
こんな思いから、堂々と話せないこと。

でもアメリカ人の約2割は、英語以外の言語を母国語としているそうです。彼らは発音や文法が多少間違っていても、そんなことは気にしないそうです。
私たちは、間違いを恐れすぎて、それが「メンタルブロック」となっていたのです。

もっと堂々と、間違った英語を話しましょう。
恥かしがらずにいきましょう。
それが世界標準です。

そう思いました。
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レバレッジ時間術―ノーリスク・ハイリターンの成功原則 (幻冬舎新書 ほ 2-1)レバレッジ時間術―ノーリスク・ハイリターンの成功原則 (幻冬舎新書 ほ 2-1)
(2007/05)
本田 直之

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レバレッジ人脈術」を読んで以来、個人的に本田直之ブームです(笑)

相変わらず、すーっと頭に入ってくる、わかりやすい文章です。
噛まずに飲み込まないように、よく咀嚼しましょう。


意思決定は速くなければ意味がありません。判断を求められてすぐに答えを出さないことは、答えの内容にかかわらず、状況を悪化させるだけです。(略)ただし、速やかに意思決定したからといって、行動もすぐに始めなければならないわけではありません。(略)意思決定によってゴールを定めたら、そこに到達するための最短ルートを探すことに、必要なだけの時間をかけるべきです。それは将来のリターンにつながる時間投資であって、けっしてムダな時間ではありません。



なるほどです。
自分のいけないところがわかりました。
私は意思決定は早いのですが、その後の「最短ルートを探す」手続きがスッポリと抜けていました。むやみに行動に移し、かえって時間をロスしていたのです。
「最短ルートを探す」というのはつまり、仮説思考をするということだと思います。「目的地にたどり着くにはこのルートで行くのが最も効率的だろう」と仮説を立ててから出発するのと、「行く」と決めた途端出発し、行き当たりばったり進むのとでは、どちらが速く正確に目的地に行き着けるのか、答えは明白です。

特急に乗ってすし詰め状態で立っているだけの30分は、何も生み出さない「消費」ですが、各停に乗り、何かをしながら過ごせる45分は、資産を生み出す「投資」です。



朝の通勤電車で、混んでて本を読めない区間があるのですが、その時間を「投資」に変える方法を考えたいと思います。
それにしてもこの言葉、単なる「時間術」を超えた深い意味が込められているように感じるのは、私だけでしょうか。
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